『幸福とは「何か」ではなく、「どうするか」である』(ヘルマン・ヘッセ)
こんにちは。“魂に寄りそうコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。
先週、宗像国際環境100人会議に参加。環境特別広報大使である柴咲コウさんも
登壇。特別対談では、コウさんが専門家の対談をコーディネートし、いいお話を聞
くことができました。一番心に響いたのが「環境問題は心の問題」。私たちの心が
綺麗になれば、外側の地球環境も綺麗になると思え、希望が持てました。
*****《 メニュー 》**********************
■1 すべての人に与えられている本当の使命とは
■2 息子が肺炎になったのは
■3 あとがき
***********************************
----------------------------------------------------------------------
■1 すべての人に与えられている本当の使命とは
----------------------------------------------------------------------
ヘルマン・ヘッセの『デーミアン』からの紹介です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここでぼくはふいに鋭い炎のような認識に至った。だれにも「役割」があるんだ、
と。それは選べるものじゃないし、書き換えたり、好き勝手にしたりしていいもの
でもない。新しい神々を望むのはまちがいだ。世界はなにかを与えようとするなん
で、とんでもない独りよがりだ。
覚醒した人間にとっての義務は、自己を探究し、自分の形を決め、己の道がどこへ
通じていようと敢然と突き進むこと、ただそれだけだったんだ。衝撃だった。
それが今回ぼくが体験したことの成果だったとは。これまで、未来をいろいろと思
い描き、詩人とか、預言者とか、画家とか、あるいはなにかほかの自分のために用
意されたと思われる天職を夢見てきた。そのすべてが無意味だったんだ。
ぼくの役目は試作や説教や画業にはなかった。ぼくをはじめだれひとり、そんなこ
とのために存在しているわけじゃない。そんなのは二次的なことだ。
すべての人に与えられている本当の使命とは、自分自身に辿り着くこと、この一点
に尽きる。詩人だろうが、いかれた人間だろうが、預言者だろうが、犯罪者だろう
がかまわない。そんなことはその人にとって重要な問題ではない。それどころか、
結局どうでもいいことだ。
大事なのは、自分の運命を見いだすことだ。自分で選んだものじゃない。そして、
その運命を徹底して生き抜くことだ。それ以外のことはすべて中途半端なこと、逃
避の試み、大衆の理想への退却、順応、己の内面への不安だと断じることができる。
(中略)
ぼくは造物主の手によって投げ飛ばされた存在だ。なにに向けて投げられたかはわ
からない。新しいなにかに向けてかもしれないし、無に向けてかもしれない。根源
の深みからこの一投を作用させ、その意志を自分のなかに感得し、わがものとする
こと、それこそがぼくの天職だ。やるべきことはただそれだけ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
人それぞれ、持って生まれた役割があります。私は障がいのある息子の存在で、そ
れを感じることができるようになりました。人と同じである必要はありません。自
分の内面を深め、自分の使命を感じ、自分にしかできない人生を生ききりたいもの
です。
----------------------------------------------------------------------
■2 息子が肺炎になったのは
----------------------------------------------------------------------
8月初旬、息子の彰悟が肺炎になりました。
最初はお医者さんから風邪と診断されていたのですが、なかなか治らず、再度病院
にいくと「肺炎です」と。
入院するほどのことはなかったのですが、20年振りの肺炎で、「なんで肺炎にな
ったんだろう」と思っていたら、あることに気づきました。
最近、私が忙しくしていて、夕食やお風呂で息子と一緒に過ごしていても、頭の中
は仕事や色んなことを考えていて、息子とあまり向き合っていませんでした。
それに気づいたら、息子の肺炎も快方へ。数日後には完治。
息子は声や言葉はありませんが、自分の身体を使って、ある意味、酷使してまで、
未熟な私に色んなことを気づかせてくれます。
息子の障がいや病気のお陰で、仕事も変わり、今の天職と思える仕事に辿り着くこ
とができました。日々の息子との生活の中でも沢山のことに気づくことができるよ
うになり、息子には感謝しかありません。
その週末には連日お出掛け。新幹線の車窓から景色を楽しそうに眺めたり、ポケモ
ンの映画を飛び跳ねながら観ていました。息子の喜ぶ姿を見ると私も嬉しくなって
きます。(*^_^*)
----------------------------------------------------------------------
■3 あとがき
----------------------------------------------------------------------
「環境問題は心の問題」。
環境問題もそうですが、この社会のほとんどの問題も心の問題のように思います。
自分の心がある程度満たされていくと、周囲の人や環境にも配慮できるようになり、
この世界を良きものしていこうと思えてきます。
自分の心が満たされていない状況だと、本当の意味で周囲のことを思いやることは
難しいです。仮に思いやっていたとしても、動機が怖れや不安だったり、自己犠牲
でやっているので、長くは続きにくいです。
自分の内面を深め、自分を知り、自分を満たして、この世界を一歩でも良きものに
していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
皆様に、すべての良きことが向かっています!