『エゴの声は己を駆り立てる。不安や恐れ、怒りや執着、優越感や劣等感にしがみ
つく。しかし、魂は違う。魂の本質は、自由なのだ』（『さとりをひらいた犬 ほん
とうの自分に出会う物語』刀根健さん著）
こんにちは。アクシスエボリューション田中伸一です。
先日とってもうれしいことがありました。いつもお風呂上がりに、家族３人分のお
布団を敷くのですが、その夜は、仕事で前泊のため、妻と息子の２人分しかお布団
を敷きませんでした。息子には、お風呂でも「お父さん、お仕事でこれから出掛け
るね。お母さんと彰ちゃん、２人になるけど、よろしくね」と。（あとがきに続く）
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■１ ほんとうの強さとは、自分が弱い存在だと知っていること
■２ さとりをひらいた犬、悟りをひらいた息子（１月１７日のブログより）
■３ あとがき
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■１ ほんとうの強さとは、自分が弱い存在だと知っていること
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末期がんから奇跡の生還を果たした刀根健さんの著書『さとりをひらいた犬 ほん
とうの自分に出会う物語』からのご紹介です。
この本は、主人公の猟犬・ジョンが様々な出会いを経て、本当の自分に目覚めてい
く物語。心に響く共感するメッセージがたくさんあり、その中からいくつかご紹介
します。
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残念ながらお前さんはそれ以外の生き方を知らない。まるで知らない。何も知らな
い。だからお前さんは自分の頭では何も考えられず、ごくごく小さな世界の中で、
習慣的・機械的・反応的にただ生存しているだけだ。
“これが私だ。これがほんとうの私なのだ！”と、いまの自分を、一片の疑いもな
く、自分という存在に対して胸を張って言い切れるか？
“生存している”と“ほんとうに生きている”とは、存在の形態が違うのだ。いま
の君は生存しているだけだ。生きてはいない。それに気づくんだ。
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ほんとうの強さとは、自分が弱い存在だと知っていることじゃ。わしらは光と影の
合わさった存在なのじゃ。光の部分だけしか見ていないと、おんし（おぬし）のよ
うなことになる。光が強くなればなるほど、影も強くなるのじゃ。そこを見ないよ
うに避けておると、おんし（おぬし）のようにいきなり影につかみとられ、闇の中
に引きずりこまれるのじゃよ。光と影、その両方が合わさった存在が自分だと知る
こと、これがほんとうの強さを連れてくるのじゃよ。
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あなたはいったいなぜ、そんなに傷ついているのですか？
私たちを攻撃し、傷つけ、殺さなければ癒されないほど、あなたはいったい何に傷
ついているのですか？
全ての攻撃は、愛してほしいという心の声なのです。私には、あなたが助けを呼ぶ
子犬にしか見えません。あなたは、自分でそれがわからないのですか？
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それまでの私は“恐怖”に支配されていた。恐怖によって生きていたのだ。自分が
何か敵と定めたら、その敵と定める姿勢そのものが、敵を生み出すのだ。そしてそ
れは永遠に続く。私はそのことがわかっていなかった。私は恐怖との闘いのらせん
に生きていたのだ。
その恐怖と闘いのらせんから解放してくれたのは、シャーレーンの母なのだ。自分
を突き動かしていたもの、それがひとたびなんであるかを知れば、それから自由に
なることができるのだ。熟れた果実が地面に落ちるように、それはただ落ちる。そ
れは放棄ではない。そこにはなんの葛藤も、抵抗も、執着も、闘いもない。闇に光
が当たれば、闇はただ、消える。闇は、ただ、落ちるのだ。
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他にもご紹介したいメッセージはたくさんありますが、是非、本をお読みいただけ
ればと思います。ほとんどの方が、今の自分と重ね合わせられるシーンがあり、サ
ブタイトル通りに「ほんとうの自分に出会う」ことができる素晴らしい物語です。
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■２ さとりをひらいた犬、悟りをひらいた息子（１月１７日のブログより）
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前回（１月１５日）の記事を読まれていない方は必ず前回の記事をお読みください。
『さとりをひらいた犬 ほんとうの自分に出会う物語』を読んで、息子のことを連
想する部分がありました。
主人公の猟犬・ジョンと師匠の会話です。
師匠「君は毎日ずっと何もせずに、どこにも行かずにあそこにずっと座っておるが、
心の中ではどんなことをしゃべっておるのじゃ？」
息子は自分の意思で外出することはできません。家にいるときは、午前中はソファ
ー、午後は和室にずっと座っていることが多いです。赤ちゃんのときから、何度も
手術をし、身体を固定されることも多く、声を発することもできませんが、心の中
ではしゃべっていたはずです。
ジョン「はい、散々いろんなことをしゃべりまくっています。でもそれは僕のエゴ
がしゃべっていることであって、僕ではないということを知っています」
・・・
師匠「自分の内側を見つめ続けると、いずれはエゴが落ちる。エゴのおしゃべりが
やむ。完全に停止するのじゃ」
息子は赤ちゃんのときから苦しいとさえ自分の外に訴えることができず、常に自分
の内側と向き合い続けざるを得ない環境にありました。息子にはエゴが感じられず、
どこかの時点で、落ちたのかもしれません。
師匠は、ジョンに「抵抗せず、判断せず、執着せず」心を観続けるようにも言いま
すが、息子のあり方そのものです。
そして、ジョンは悟りを開きます。
「ほんとうの自由とは、外側の何かから自由になることではありませんでした。
身体やエゴの声といった“自分”からの自由…これがほんとうの自由です」
息子はできないことも多いのですが、何ものにもしばられず、いつも心は自由です。
「身体の自分、エゴの自分がいなくなり、それらが全て落ちて、魂の自分につなが
って、ほんとうの自由そのものになったとき、そのときに初めてほんとうの自分に
なるのです」
息子も魂の自分とつながっていて、ほんとうの自由、ほんとうの自分になっていま
す。
師匠はジョンに問います。
「ほんとうの自分はどんな感じじゃ？」
続きはこちらです。
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■３ あとがき
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冒頭の続きです。
息子には、お風呂でも「お父さん、お仕事でこれから出掛けるね。お母さんと彰ち
ゃん、2人になるけど、よろしくね」と言っています。言葉は、ほとんど理解でき
ない息子ですが、私が何かを伝えようとしているのは、わかります。
支度をして、家を出ようとすると、なんと、息子が私のお布団を敷いてくれていま
した。喜びと感動が湧き上がります。
「わぁ～！！ 彰ちゃん、ありがとう！！」
思わず息子をハグ（毎日ハグはしていますが）。
私をこんな気持ちにしてくれる息子に心から感謝です。(*^_^*)
最後までお読みいただきありがとうございます。
皆様に、すべての良きことが向かっています！
