『真の楽しみは、世の常の人が楽しみとする富貴、長寿、名声などにあるのではな
く、かえって世人が苦痛とする無為にこそある。はからいをすてて自然の運命のま
まに身をゆだね、喜怒哀楽の情から解放されることが、最上の楽しみである』
(『荘子Ⅱ』森三樹三郎さん訳の解説文より)
こんにちは。アクシスエボリューション田中伸一です。
今月一番幸せを感じたのは娘の結婚式。すでに結婚はしていたのですが、コロナの
影響や赤ちゃんが生まれたため、結婚式は随分あとになりました。ちょっと憧れて
いた娘のバージンロードのエスコートもできて嬉しかったです。披露宴もたくさん
の素敵な方に祝福され、娘の友人のスピーチでは、感動で涙が、(あとがきに続く)
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■1 すべては自分のものではない
■2 コアサイドアート賞、受賞!
■3 あとがき
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■1 すべては自分のものではない
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私も影響を受けた道教の始祖である荘子の『荘子Ⅱ』(中公クラシックス、森三樹
三郎さん訳)からのご紹介です。
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あるとき聖王の舜(しゅん)は、師の丞(じょう)にたずねた。
「道というものは、自分のものとして所有することができるのでしょうか」
「お前の身体でさえ、お前の持ち物ではない。それなのに、どうしてあの大きなも
のを自分のものにすることができようか」
「私の身体が私の持ち物でないとすれば、いったいだれのものなのでしょうか」
すると、丞は答えた。
「お前の身体は、天地がお前に一時だけ貸し与えた形にすぎない。お前の生は、お
前のものではなくて、貸し与えられた天地のなごやかな気なのだ。お前の性命(も
ちまえ)も、お前のものではなくて、一時だけ委託された天地のおだやかな気なの
だ。お前の子孫も、お前のものではなくて、天地がお前に貸し与えた蟬のぬけがら
のようなものだ。
このように、すべては自分のものではないのだから、たとえ自分の足であるいてい
るつもりでも、ほんとうの行き先がどこであるのか、自分にはわからないのだ。わ
が家にすんでいるつもりでも、何の目的で踏みとどまっているのか、自分にはわか
らないのだ。自分の口で食べているつもりでも、ほんとうは自分の口ではないのだ
から、何を味わっているのか、わかるはずがない。
お前の身体、お前の行動、すべてがお前のものではなくて、天地自然の霊妙なはた
らきのあらわれにほかならない。どうして自分のものとして所有することができよ
うか」
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今の自分があること、自分が考えていることは、自分の意思であるかのように思え
ることもありますが、元をたどれば、宇宙があり、銀河系があり、太陽系があり、
地球があり、地球上に生命が誕生し、人類が誕生し、ご先祖様がいて、両親がいて
自分が生まれています。そこに現世での自分の意志はありません。
また自分の考え方や生き方も、生まれ育った時代や環境、また出会った人に負うと
ころがほとんどです。
この後の『荘子』の解説文には次のように書かれています。
「自分のなかに生きているものは、自分ではなくて、大きな自然のはたらきそのも
のである。自分の意志として意識するのは、すべて錯覚にすぎないのであって、真
の実在である大自然のままに生きることが、人間に与えられた道である」
自己の内面を深め、心の奥底で真の実在につながり、本来の自然な生き方こそが真
の幸せかもしれません。
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■2 コアサイドアート賞、受賞!
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先日、息子が通っている絵画教室・書道教室から嬉しいお知らせがありました。
息子の書道の作品が、
【第14回コアサイドアート2022 福岡市障がい児・者美術展】
「もじ部門コアサイドアート賞」に選ばれました!!!
コアサイドアート賞受賞は3回目で、書道の「もじ部門」では初受賞です。
息子の場合は文字を書いたわけではないのですが。(笑)
私もお気に入り作品で6月の個展でも展示していました。
大きな用紙に大きな○(丸)をいくつも描いて、
書道の先生がその場で作品のタイトルを『融和』と名付けてくれました。
【福岡市障がい児・者美術展】の開催のご案内です。
期間:2022年12月20日(火)~12月25日(日)
時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)
会場:福岡市美術館ギャラリー A・B・C・D
住所:福岡市中央区大濠公園1-6
毎回素晴らしい作品がたくさんで、毎年観に行くのが楽しみな美術展です。
お近くの方、よろしかったら是非観に行かれてください。
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■3 あとがき
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披露宴では、新郎と新婦の友人代表スピーチのほかにも、新郎や友人がつくったム
ービーがいくつか流れ、エンタメとしても楽しませてもらいました。
最後は、娘が私と妻への感謝の手紙を読んでくれ、胸がじわーっと熱くなり、また
涙がこぼれてきました。
「私がしたいと言ったことは、全力で応援して、背中を押してくれて」
「お父さんのおかげで、今の私があると思っています」
は特に嬉しかったです。
娘の結婚式なのですが、半分は親のためにしてくれているような結婚式にも思え、
幸せいっぱいの結婚式でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
皆様に、すべての良きことが向かっています!