『なにがあっても、だいじょうぶ。いまの気持ちをしっかり感じていればいいんだ
よ』(私・田中伸一が息子・田中彰悟から感じたメッセージ)
こんにちは。アクシスエボリューション田中伸一です。
先日のメルマガでもお知らせした私の初出版となる本が、ついに6月16日に発売
になります。最後の最後まで編集者さんと細かい修正を重ねて、校了したのは5月
16日。今の私にとっては最高の本に仕上がったと思っています。すべての人に読
んでいただきたい本です。
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■1 思い通りにならないことに耐える力
■2 息子・彰悟からのメッセージ
■3 あとがき
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■1 思い通りにならないことに耐える力
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6月16日に発売になる私の初著書『お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウ
ン症の息子から教わったこと』からのご紹介です。
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「思い通りにならないことに耐える力」は、私たちが人間的に成熟していく過程で
大切な要素の一つでもある。
日常生活の中で、自分の思い通りにならないことは誰にでもある。そのときにどう
反応するかで、心の成熟度がわかる。ありがちなのは、その不満を怒りとして相手
にぶつけたり、他の誰かに訴えること。
これが必要な場合もあるが、そればかりだと心が成熟していかない。その不満の本
質的な苦しみ、つらさ、葛藤を自分の中で抱えること。苦しいかもしれないが、思
い通りにならないことがあっても、それを抱えることができるようになると不安や
不幸を感じる度合いが少なくなっていく。「そういうこともあるよね」と受け止め
ることができるようになっていく。
彰悟(息子)は肉体的にも精神的にも過酷な状況を耐えてきた。苦しさ、つらさを
感じ、抱えてきた。声を出せずに、自分の欲求を伝えることもできない状況で生き
てきた。それが標準なので、少々のことで不満を感じることはない。不満や不安が
ない状態を幸せとするならば、幸せな状態が多くなる。
私たちにできることは、思い通りにならない状況が起きたら、一度はぐっとこらえ
て受け止めること。可能ならば一晩自分の心の中で抱える。徐々にその時間を長く
していく。無理のない範囲でかまわない。
思い通りにならないことを抱えるには、それを抱えられるだけの心の器が必要にな
ってくる。そのために重要なことが、日々のルーティンだ。私が実践しているのは、
決まった時間に日記を書いたり、瞑想や呼吸法、感謝したりお祈りすること。日々
のスケジュール管理や運動、掃除などを習慣化・ルーティン化すること。
そうしたことが心を整えることにつながり、「思い通りにならないことに耐える力」
も少しずつ強化されていく。彰悟の日々の行動も完全にルーティン化されている。
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本では、この他にも「受け容れる力」「感謝する力」など幸せに感じるための土台
にづくりについても書いています。そして最後は、自分の中と深くつながり、「大
安心の世界」へ向かっていきます。
是非、手に取ってお読みいただけたらと思います。
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■2 息子・彰悟からのメッセージ
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息子は声もだせないし、文字もわかりません。
ですが、そのことによって私が息子との心の対話に取り組むことになりました。
本の中にも書いている私が息子・彰悟から受け取ったメッセージをご紹介させてま
す。
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ぼくは、自分のことをイヤになることはないよ。
だって自分で自分の人生をえらんできたから。
苦しいときは苦しいけど、それって必要なんだ。
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思ったとおりになったら、うれしいけど、
そうならないことも、たくさんあるよ。
それって、あたりまえだよね。
でも、自分でできることは、がんばるよ。
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ぼくはあるがまま。
ぜんぶそのまま受けいれて、体験するだけ。
それでじゅうぶん。
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ぼくは幸せ。
生きてるし、いろんな体験ができる。
いろんなけしきが見られる。
おいしいものを食べられる。
いっぱいいっぱい幸せ。
ぼくは、なにもいらないよ。
おうちもあるし、食べものもあるし、おふろも、おふとんもあるし。
幸せだよ。
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ぼくはぼくの人生を生きる。
自分が感じたこと、思ったことをだいじにして、
うれしい気持ち、イヤな気持ちを感じる。
それが、生きる、っていうことだもん。
この世界にいる意味だよ。
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毎朝、息子との心の対話の時間をとり、こういうメッセージをもらい、一日が
温かい気持ちで始まります。
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■3 あとがき
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来月6月は、私と息子にとって大きな出来事が続く月になります。
6月2日(金)~30日(金)までは、香椎参道Nanの木さんで、息子の個展
『ART THE SHOGO』出版記念展を開催。
6月16日(金)には『お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子か
ら教わったこと』が発売。
そして、息子・彰悟の27歳になる誕生月でもあります。
私が息子と生きるなかで感じた幸せを一人でも多くの方に伝えていこうと思って
います。
本当にいい本なので、是非ご予約いただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
皆様に、すべての良きことが向かっています!