『思いが実現したらいいけど、できないことはあきらめる。できればうれしいけど、
できなくて当然。自分の都合で世の中動いているわけじゃないから。でも、自分で
できることはがんばるよ』(私・田中伸一が息子・田中彰悟から感じたメッセージ)
こんにちは。アクシスエボリューション田中伸一です。
早いもので年が明けて1か月が経過。1月5日のいちごの日には、いちご狩り。
障がい者支援施設では、4年振りの餅つき大会もありました。先日は家族旅行で
温泉旅行にも行き、息子と一緒に色んな行事を楽しんでいます。
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■1 「幸せの基準」幸せって何だろう?
■2 息子や本のことが広がり感謝です!!
■3 あとがき
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■1 「幸せの基準」幸せって何だろう?
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昨年6月に発売にした拙著『お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の
息子から教わったこと』から、息子・彰悟とのエピソードと気づきです。
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なぜ、彰悟を不幸だと思っていたのだろう?
普通に学校に行き、就職して、経済的に自立すること。友だちがいたり、恋人がい
たりすること。恋愛したり結婚したりすること。それが普通の幸せだと思っていた。
できないより、できたほうがいいかもしれない。でも彰悟はどれもできていない。
それどころか、鼻や口から呼吸できず、声も出せない。常時介護者も必要で、知的
障がいは最重度となった。ダウン症と知らされたときの想定よりも、明らかに障が
いの程度は重い。 しかし、それを不幸と思うかどうかは、自分の「幸せの基準」
によるのだろう。
私が思っていた幸せの基準は、周囲や社会からの期待に応え、認められることだっ
た。それは生まれ育った環境や社会の価値観によって無自覚のうちに刷り込まれて
いたものだった。
幸せって、本当は何だろう?
彰悟は私のような固定観念や偏見がない分、自分の人生を存分に生きている。
心や魂とつながって純粋に生きている。
国や民族によっては、ダウン症や障がいを持った子が生まれたら、「神の子が生ま
れた」とお祝いをするそうだ。
彰悟が七歳の頃、ロをパクパク動かしている時期があった。声を出そうとして一生
懸命に口を動かす姿を見て、胸が張り裂けそうだった。だが、当時の彰悟の表情を
思い返すと、つらそうではなかった。ただロを動かし、声を出そうとチャレンジし
ていただけだった。自分で努力できることはする。その結果、うまくいけばいいし、
できなければ仕方ない。
そして『ぼくは声が出せないんだね。ぼくはみんなと違うんだね』と事実をそのま
ま受け止めていた。私がつらさを感じていたのは、声を出せなくなった彰悟を不幸
だと思っていたからだった。私のとらえ方の問題だった。
何をどうとらえるかは人それぞれ自由だが、自分自身が幸せを感じられる自分の基
準を持つことが大切だと思う。それが、同時にまわりの人や社会全体にとっても幸
せを感じられる基準であれば、社会全体の幸せにもつながる。
そして大切なことは、幸せを感じるカの土台となる人間力を高めることだ。『本当
の幸せは自分の中にあるんだよ』と彰悟は身をもって私に教えてくれた。
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息子の存在が私に大きな価値観の変化を促してくれました。息子は私を幸せにする
ために、敢えて障がいを持って生まれてきてくれたんだろうと思います。人生をか
けて私に「生きる意味」を気づかせてくれた息子に心から感謝しています。
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■2 息子や本のことが広がり感謝です!!
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●出版後初の「お話し会」を東京で開いていただきました。
前半45分は私のプチ公演会、後半はグループに分かれての感想のシェア会や
私への質疑応答。主催者や参加者のみなさまも素敵な方ばかりで、あっという間の
楽しい時間でした。
嬉しいご感想もたくさんいただきました。ありがとうございます。
※講演会やお話し会のご依頼お待ちします!!
●香芝ビブリオバトルでチャンプ本に!!
オンラインモーニング読書会でお世話になったまーとさんが、奈良県香芝市で開か
れたビブリオバトル(本の紹介大会)で、『お父さん、気づいたね! 声を失くし
たダウン症の息子から教わったこと』を紹介してくださいました。5分間で本の感
想のプレゼンテーションをし、なんと優勝、私の本がチャンプ本に選ばれました!
まーとさんに大感謝です!!
●『ときめきFukuoka』の表紙に!!
福岡市身体障害者福祉協会が発行する会報誌『ときめきFukuoka』に、息子のこと
が掲載されました。内容は「アートを楽しむ」。絵画教室や書道教室のこと、香椎
参道Nanの木さんでの個展について書かれています。そして表紙は息子と私の写真
も大きく写っています。ありがとうございます。
●本の書評がYahoo!ニュースに掲載!!
たまたま先日、本のタイトルでネット検索していたらYahoo!ニュースにヒット!
びっくりです!!
記事は、昨年ダ・ヴィンチWebに掲載していただいた書評でした。こうして多くの
方に知っていただけて本当にありがたいです。
●Facebookやブログ等のSNSでも今月も数名の方に本のご紹介をしていただいて
います。みなさま、ありがとうございます。
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■3 あとがき
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お正月のスペシャルドラマ『義母と娘のブルースFINAL』に出ていたベーカリー
麦田のパンをいただきました。3度セブンイレブンに行ってやっとゲットしたパン。
味はふつうのあんぱんで、美味しかったです。
『義母と娘のブルース』は脚本が森下佳子さんなので、最初からずっと観ていた
好きなドラマでした。森下さんのドラマを初めて観たのは、『世界の中心で、愛を
叫ぶ』。その後も、『白夜行』『JIN-仁-』『おんな城主 直虎』など名作がずらり。
『お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと』が
森下佳子さんの脚本でドラマ化されるといいなぁ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
皆様に、すべての良きことが向かっています!