『ぼくはいつも心と体を感じる。うれしい。楽しい。おいしい。気持ちいい。痛い。
苦しい。イヤな感じ。がまんすることもあるよ。どれも大切なことだ。それが生き
てるってことだもん』(私・田中伸一が息子・田中彰悟から感じたメッセージ)
こんにちは。アクシスエボリューション田中伸一です。
今月は正月以来、娘や孫が帰省。3歳になるイチゴ大好きな孫娘を連れて、今年2
回目のイチゴ狩りに行ってきました。これまでは「じいじ」と呼ばれていたのです
が、「おじいちゃん」と呼んでくれるようになり、ますますかわいい孫娘です。
*****《 メニュー 》**********************
■1 今ある幸せに気づくこと
■2 初参拝の愛宕神社の階段で、ちょっと感動した息子の行動
■3 あとがき
***********************************
----------------------------------------------------------------------
■1 今ある幸せに気づくこと
----------------------------------------------------------------------
昨年6月に発売にした拙著『お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息
子から教わったこと』からの紹介です。今から20年前、息子が7歳で気管の大手
術をしたあと、最終的に口から呼吸できず、生涯、医療ケアが必要となり、声を出
すこともできなくなるとわかったときの心境です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
彰悟が生まれてダウン症だと知ったときは将来が不安だった。知的障がいがあり、
普通の幸せが得られないと思った。生後二か月で気道がふさがり呼吸困難になって
からは、呼吸が安全にできること、またいつか声が出せるようになることだけが願
いになった。
しかし、気管の病気は治らず、何度も手術を繰り返した。痛々しい姿に、胸を締め
つけられる思いだった。窒息して、死と隣り合わせになることが何度もあった。七
歳となり、いったんは手術で希望が見えたが、叶えることはできなかった。
この七年で、少しずつあきらめの気持ちが大きくなっていった。
もう口から呼吸ができないかもしれない。
もう声は出せないかもしれない。
そういう運命かもしれない。
希望があったので、ここまで来られたが、同時にそれを受け容れていくための準備
期間だったように思えた。
彰悟が生まれたときはダウン症や知的障がいを不幸なことだと思っていたが、呼吸
困難になってからは、それを不幸と思うことはなくなっていった。
「元気に生きて、笑顔でいてくれたらいい」
それが幸せだということに気づけるようになった。
何かに期待するのではなく、今ある幸せに気づくこと。
今ある状況を受け容れること。
彰悟は身をもって私たちに教えてくれているように思えた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
困難な状況にあるときに将来の希望があれば前向きに生きていけます。しかし、希
望が無くなったとしても、時間がかかるかもしれませんが、それを受け容れること、
その状況の中での幸せに気づけることができれば、それが生きる力になっていきま
す。人生とはそういう学びと気づきの場かもしれません。
----------------------------------------------------------------------
■2 初参拝の愛宕神社の階段で、ちょっと感動した息子の行動
----------------------------------------------------------------------
福岡で最古の歴史を持つ愛宕神社に初めて行ってきました。
結構な階段があり、息子と手をつないで上っていきます。
息子が手をつないでくれるのは階段だけなので、うれしくて幸せです。
階段を上りきると立派な本殿があります。お賽銭をあげて参拝。
愛宕神社は愛宕山の山頂にあり見晴らしも素晴らしい。
山頂からの景色を見た後は愛宕神社本殿以外の神社を参拝。
宇賀神社、愛宕地蔵、稲荷神社。ツツジもきれいです。
そして、階段を下るときのこと。
いつもは私が息子の両手をとり、
私は階段を後ろ向きにして、息子とゆっくり一段一段下りていきます。
ですが、愛宕神社は割と急な階段で初めてきた神社。
手すりも持たずに後ろ向きに階段を下りるのはちょっと危なく感じます。
そこで息子に片方の手で手すりを持つように
「しょうちゃん、これ持って」と誘導し、
私も片手は手すりを持って、もう片方の手で息子と手をつなごうとします。
ですが、私の差し出した片手につかまってくれません。
「ぼく、手すりをもって、ひとりで階段おりるよ」と思ったようで、
「えっ、そうなの?」と息子を見ていると、
一人でしっかりと階段を下りていきます。
息子と両手をつなぎ階段を下りるのは私にとっての幸せなのですが、
こうして一人で長い階段を下りる姿を見るのも、ちょっと感動。
手すりがある階段は元々一人で下りれたけど、
私に合わせて手をつないでくれていたのかも。
実は大人な息子です。
また新たな息子の一面も見れた愛宕神社でした。
写真入りのブログ記事全文はこちらです。
----------------------------------------------------------------------
■3 あとがき
----------------------------------------------------------------------
今年の桜はいつもより遅く、4月になり満開。息子と一緒にいつもより多めにお花
見しました。
『名島城址公園の臥龍桜、香椎宮の桜、満開』
『散り始めの流川の桜並木』
『鎮國寺のきれいなお花』
ですが温暖化は進んでいて、市民農園の収穫、種まき、苗植えはいつもより早めです。
4月の収穫は、早生タマネギ、エンドウ、スナップエンドウ、ソラマメ。
種まきは、トウモロコシ、ダイコン、インゲン、水菜、ルッコラ。
苗植えは、キュウリ、ミニトマト、ピーマン。こぼれ種から自生したゴーヤや落花
生の移植。サツマイモの苗も植えました。
これから夏に向けての収穫が楽しみです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
皆様に、すべての良きことが向かっています!