『ぼくはぼくの人生を生きる。自分が感じたことを大事に、自分の思いを素直に感
じて、喜んだり、イヤな感じを感じる。それが「生きている」ってことだもん。こ
の世界にいる意味だよ』(私・田中伸一が息子・田中彰悟から感じたメッセージ)
こんにちは。アクシスエボリューション田中伸一です。
12年前に始めたダンボールコンポストが今月で60箱目になりました。これまで
堆肥にしてきた生ゴミ総重量は2,754㎏(毎日記録しています)。ゴミの減量
にもなり、すべて市民農園で肥料として使っています。これからもずっと続いてい
きそうなエコ取り組みです。
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■1 私たちの人生のゴール
■2 ぼく、ひとりで下りれるよ。
■3 あとがき
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■1 私たちの人生のゴール
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昨年6月に発売にした拙著『お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息
子から教わったこと』の「あとがき」からの紹介です。
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「息子さんの将来、心配ですよね」
何度か言われたことがあります。そう思うのが普通かもしれません。息子の彰悟は
ダウン症で最重度の知的障がいがあり、加えて気道がふさがっていて、声が出せま
せん。気管切開していて痰の吸引の介護も常に必要です。
私も息子が生まれた当初は将来に不安を感じていました。でも、今はそんな心配は
まったくしていません。
私から見ると、彰悟は自然と周囲の人を幸せにする力があるように思います。それ
は、彰悟が数々の試練を経て、幸せを感じる土台となる力を身につけてきたからだ
と思います。
思い通りにならないことに耐えるカ、受け容れるカ、感謝する力など、彰悟と過ご
す毎日のいろいろな場面でその力を感じてきました。と同時に、彰悟はとってもか
わいくて、そばにいるだけで優しい気持ちになれます。
(中略)
人は、何かを成し遂げることや、しっかりと自立することを目標とすることもあり
ます。でも一番大事だと思うのは、生きている自分を感じていること、どんなこと
でも受け容れること。そして自然と周りの人に安らぎや幸せ、愛を感じてもらえる
こと。そのような人になることこそが、私たちの人生のゴールだと思います。
私にとって彰悟の存在は愛そのものであり、人生のゴールを体現しているように思
えてなりません。
毎朝、私は彰悟と心の中で対話をしています。そのとき彰悟は、いつも私の考えや
思いを受容してくれます。「どう思っても、何をしてもだいじょうぶだよ。うまく
いったらいいし、うまくいかなくてもいいんだよ。そういう体験をして、その感情
を感じることが生きるってことなんだよ」と言ってくれます。おかげで一日が温か
い気持ちで始まります。
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私たちの生きる意味や目的は様々ですし、人生の成長プロセスで変化していくもの
だと思います。ただ、息子と過ごしてきた中で感じたのは、人生に起こる試練に向
き合い、乗り越え、最終的には、自分の人生を体験するということ、その時々の様々
な感情を味わうことじゃないかと思うようになりました。
十数年前から日記を書いたり、瞑想したり、様々な取り組みをしていますが、どれ
も日々の人生を深く生き、感じる糧になっているような気がします。
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■2 ぼく、ひとりで下りれるよ。
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3か月振りの伊野天照皇大神宮。
本殿での参拝を終えて階段を下りようとしたら、いつもは右側通行するのですが、
その方向からおばあちゃんが階段を上ってきてました。
なので、左側通行で階段を下りることに。
いつものように息子と手をつなごうとしますが、いつもとちょっと違います。
特別意識はしていなかったのですが、手をつなぐときはいつも息子の右手と私の左
手。息子の左手は手すりを持ちます。
ですが、左側通行では手が逆です。
反対の手では違和感があり、「ちょっと違うな~」と思っていたら、息子も「違う」
と思ったようで、左手では手をつないでくれません。
この前の愛宕神社のように手すりを持って息子一人で下りるのかな?
と思ったら、左右両方の手で手すりにつかまります。
そして、ゆっくりゆっくり一段ずつ階段を下りていきます。
基本、階段では私と手をつないでくれますが、手すりがあれば、状況に応じて一人
でも大丈夫。
「ぼく、ひとりで下りれるよ」
こんな感じです。
頼もしくもある息子です。
階段で余裕があったので、階段から見える境内の写真をパシャリ。
新緑もきれいでいい風情です。
最後の階段の下りは、また一緒に手をつないで下りました。
写真入りのブログ記事全文はこちらです。
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■3 あとがき
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市民農園では、5月中旬以降、春に種まきや苗植えした野菜の収穫が始まりました。
ルッコラ、水菜、キュウリ、フルーツトマト、ミニトマト、春ダイコン。
来月収穫できそうなのが、トウモロコシ、ピーマン、インゲン。ちょっと先がゴー
ヤ、オクラ。毎日新鮮な野菜を食べることができて幸せです。
野菜作りと生ゴミ堆肥作りは同時に始め、野菜作りも趣味と実益を兼ねてずっと続
きそうです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
皆様に、すべての良きことが向かっています!