心の成長と幸せのコーチング 田中伸一 アクシスエボリューション Axis evolution

配信日: 2012/05/31

vol.43 他力本願の教え (2012.05)

『基本的な法則を発見するのに、論理的なやり方など存在しない。ただ直観ある
のみで、それを助けるのが、見かけの裏に隠れている秩序を感じ取る力である』
(アルベルト・アインシュタイン)

 

 

こんにちは。“魂のコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。

 

 

4月から体験農園で約10坪の土地を借り、10種類以上の野菜作りを開始。
農家の方の指導に基づき、種や苗を植え、水や肥料をやったり、草取りや芽摘みを
しています。2カ月近く経過し、トマト・キュウリ・ナスなど実もつき始めました。
収穫が楽しみです!

 

 

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■1 他力本願の教え
■2 好き嫌いをはっきりさせ、善悪の判断基準を手放せ
■3 あとがき

 

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■1 他力本願の教え
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親鸞の『歎異抄』の解説書、齋藤孝氏編著『声に出して読みたい日本語音読テキス
ト 歎異抄』からのご紹介です。



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親鸞の考え方の根本は他力本願です。

他力本願というと、「ともかくもあなたまかせの年の暮」という一茶の句では
ありませんが、人まかせ、運まかせというニュアンスがいまではあります。


しかし、親鸞が言うのは、修行を積み重ねることによって救われるのではなく、
ちっぽけな自分がどんなに修行したところで知れている、阿弥陀仏の大きな力に
よってのみ救われるものなんだというふうに「まかせる」ことが一番重要なカギだ
ということです。

 

ハンマー投げの室伏広治選手との対談したときに、
「ハンマーにも頑張ってもらわないといけませんからね」
と言っていたのが印象に残っています。

力を抜いてハンマーの重さを感じることが大事だと言っているのですが、
これは他力本願に通じるところがあります。


自分が自分がというふうに思っている意識が、心のこわばり、体のこわばりに
つながり、ほんとうのところが見えなくなってしまう。そうではなく、我執を取り
去っていくこと、これはもともと、ゴーダマ・ブッダの考え方の根本なのです。

 

他にまかせることで、自分の心にスペースをつくる。
そのことで、何かが入ってくる余地が生まれる。


それが修行の果てにようやく至ることのできる少数者にのみ与えられた、いわば
特権的な極楽ではなくて、念仏をとなえること、それも心の底から一回となえれば、
それで救われるという他力本願は、人々に全面的に門戸を開放することになった
わけです。


親鸞の考え方は、やさしさに満ちた教えなのです。


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以前、ある友人から年賀状をもらい、その中に今年の抱負として『他力本願』と
書かれてあり、無知な私は「他人任せな抱負だな~」と思っていました。

何事においても、まずは自分自身がベストを尽くすのはもちろんですが、その後は、
「自分よりも大きな力(親鸞の浄土真宗では阿弥陀仏)に任せる」、そんな謙虚さ
を持った生き方をしていきたいと思います。

 

 

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■2 好き嫌いをはっきりさせ、善悪の判断基準を手放す
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先日、親鸞の歎異抄の勉強会に参加し印象に残ったことをシェアします。

 

1.好き嫌いをはっきりさせ、善悪の判断基準を手放す


自分の感性にそって正直に生きる。
相手を善い悪いと判断するのをやめ、価値観の多様性を認める。
この逆は日本人によくあるパターンです。
いやいや付き合うけど、心の中では相手を裁いている。

 

2.すべての人に役割がある


どんなに悪といわれる存在であっても、意味があり、役割がある。
その悪と言われる存在があって、周囲の人の学びや成長がある。

 

3.子育て・善悪・ねばならない

行儀の悪い子に対し、親が「あなたは行儀が悪いんだから、行儀よくしなさい」と
しつけ、親のパワーが強すぎると、子どもは表面的には行儀よくするが、子どもの
内面(シャドー)に悪影響を及ぼす。


性犯罪者を調べると、意外に裁判官・弁護士・教師などの職業の人が多い。
これは「ねばならない」世界で生きている人達。


性善説で人を育てるなら、「あなたは何をしてもいいよ」となる。
相手は経験によって学習し、成熟してくると人格的にも優れてくる。

 

4.制度というもの


「ある人間観にもとづいて生み出される制度は、その制度が社会に定着するにつれ、
逆にその制度が想定する人間を増やしていく」(田坂広志氏の言葉)
 
性悪説に基づいて制度をつくると、性の悪い人が増える。

 

5.往生とは


一般的に往生とは極楽往生、浄土往生といわれるように、人間が死んで仏の国に
生まれるから、死後の往生の意味。


講師の方の解釈は、「死んでからではなく、今この瞬間に感謝につつまれること」

 

どれも共感できる内容ばかりで、自分自身の生き方をあらためて見つめ直すきっか
けになりました。
講師や参加者の皆さまありがとうございました。

 

 

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■3 あとがき
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野菜作りを始めて色々と感じることがあります。
当然のことですが、育てたように育つということ。


ジャガイモやトマトのように水があまりいらない野菜もあれば、
ナスのように水をたっぷり必要とする野菜もあります。

また、育つタイミングによって水や肥料の必要量も違います。

順調に育っている野菜もあれば、育ちのよくない野菜もあり、
その理由を農家の方に聞けば、やっぱり育て方に原因があるようです。


それぞれの特徴を知り、それに応じた育て方をするのは、
子育てや人材育成にも共通しますね。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


皆様に、すべての良きことが向かっています!

 

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