『私たちは、物事をあるがままにみているつもりでも、実はある種の「レンズ」を
通して見ている。そのレンズこそが、私たちの世界観をつくり出し、私たちのすべ
ての行動を方向づけているのだ』(スティーブン・R・コビー博士)
こんにちは。“魂のコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。
今月6日・7日、『未来を変えるリーダー塾』を開催。言葉では言い表せない感動で、
また、素晴らしい仲間に恵まれた最高の2日間でした。私も何度も全身が震え、何度も
涙し・・・(続きはあとがきにて)。
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■1 見方が変われば世界が変わる
■2 ミッション・ステートメント(個人的な憲法、信条)
■3 あとがき
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■1 見方が変われば世界が変わる
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世界で2,000万部を超えるベストセラー、スティーブン・R・コビー博士著の
自己啓発・人間学の名著『7つの習慣』からのご紹介です。
前半部分は、パラダイム(物の見方・考え方)転換についての物語です。
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訓練艦隊に属する二隻の戦艦が、悪天候の中、軍事演習のために数日間にわたり
航海を続けていた。私は先頭を行く戦艦のブリッジで夕暮れを迎えた。視界が悪く
断片的に霧がかかっていたため、艦長もブリッジに残り、状況を見守っていた。
暗くなってから間もなく、ブリッジの見張りが次のように報告した。
「艦首の右舷側の進路に光が見えます」
「停止しているのか、船尾の方向に動いているのか」と艦長。
見張りの答えは、「停止しています、艦長」
つまり、その船はこちらの進路上にあり、衝突の危険があるということだった。
艦長は信号手に命じた。
「その船に対して、信号を出せ。衝突の危険があるため、二〇度進路を変更せよ、と」
相手から信号が返ってきた。「そちらの方が二〇度進路を変えるよう助言する」
艦長は再び命令した。「信号を送れ。私は艦長だ。二〇度進路を変えるように」
すると、
「こちらは二等水兵だ。そちらの方こそ二〇度進路を変えるように命令する」と
返事が返ってきた。
艦長は怒り出し、「信号を送れ。こちらは戦艦だ。二〇度進路を変えろ」と叫んだ。
点滅する光の信号が返ってきた。「こちらは灯台である」
我々は進路を変えた。
この戦艦の経験したパラダイム転換は、その状況に全く新しい光を当てるものであ
る。艦長の限られた知覚では見えなかった現実が見えてくる。その現実は、霧の中
で航海を続ける艦長だけでなく、日常の生活を送る私たちにとっても理解しなけれ
ばならないものだ。
つまり、原則は灯台である。それは破ることのできない自然の法則である。
『十戒』という映画の製作で有名になったセシル・B・デミル監督は次のように表
現した。「神の律法<原則>を破ることはできない。破ろうとすれば自分自身が破
れるだけだ」
人は皆、自分の生活や人間関係を、経験や条件付けによってつくられたパラダイム、
あるいは知覚のレンズを通して見ている。しかし、このパラダイムという「地図」
は、その示す場所とは違うものである。地図はあくまでも「主観的な現実」にすぎ
ず、その場所を表現しようとする努力にすぎない。
「客観的な現実<場所そのもの>」は、人間の成長や幸福を司る「灯台」の原則
からなっている。いくら優れたパラダイムを持っていたとしても、それは原則を
超えるものではない。
このような自然の法則は、歴史上のあらゆる文明社会の生地の中に深く織り込まれ
ているし、繁栄し続けたあらゆる家族や組織の土台になっている。こうした原則、
あるいは自然の法則の影響は、社会の歴史を深く見つめるすべての人にとって
明白である。これらの原則は再三再四実証されている。人々がこれらの原則を
認め、その原則にどれだけ従うかによって、社会が安定と存続に近づいていくか、
それとも崩壊と滅亡に至ってしまうかが決まるのである。
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自分自身の人間力を高める「7つの習慣」はどれも大切なのですが、その前提と
なるパラダイムが変われば、自ずと自分自身のあり方も変わってきます。
私も3.11以降、パラダイム(現在の社会に対する見方)が転換し、考え方や
ライフスタイルも大きく変わってきました。原則(自然の法則)に沿った生き方を
深めていきたいと思います。
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■2 ミッション・ステートメント(個人的な憲法、信条)
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3年振りに『7つの習慣』をすべて読み返しました。
改めて思ったのは、パラダイムによって生き方そのものが変わっていくということ。
そして、第一の習慣「主体性を発揮する」、第二の習慣「目的を持って始める」、
第三の習慣「重要事項を優先する」、・・・とつながっていきます。
8年前に初めて読んだ時は、最後まで読むこともできず、「こんなことできれば
凄いよなぁ」と自分に置き換えることが難しい状態でした。
3年前に読み返した時は、「大分できることが増えた」と自分自身の成長を感じ
ました。
今回読んでみると、改めて書かれてあることの重要性を感じ、同時に3年前よりも
成長している自分を実感することができました。
そして、第二の習慣「目的を持って始める」の中にある「ミッション・ステート
メント」を3年振りにリニューアルしました。
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ミッション・ステートメント
目的:地球上のすべて(動物も植物も)が幸せな社会の実現
宇宙・地球・自然・・・すべてに感謝し、愛を動機に生きる
自己の内面を深め、自分の気持ちに正直に生きる
すべては必然、どんなことでも自己成長と思い、全てを受け止める
常に学び続け、できることから実践し、愛と勇気を持って伝える
相手を心の目で見て、信頼する、また、それを伝える
高い壁に挑む姿勢が、自らの成長、他者への見本・信頼となる、
そういう生き方をする
夫として…妻は私にとって最も大切な人であり、共に信頼し支え合う
父として…子どもたちの最高の支援者となり最高のメンターとなる
子として…両親には最大の感謝で接し、支えとなる
プロとして…人生の見本となり、自らの生き方・言動により、愛と勇気を伝える
地域で…常に笑顔と元気で、愛をもって接する
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自分の中に落とし込めるように、壁に張り、毎朝自分を振り返っていきます。
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■3 あとがき
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今回のワークショップのテーマは、本気で生きること。愛。勇気。
本気の愛があれば、相手にとって厳しいことを敢えて伝えることこそ愛でも
あります。
最後にワークショップ参加者の感想です。
「驚くことばかりでした。コーチング、地球の問題、政治・経済と内容が濃すぎる
ぐらい濃かったです。今まで自分が何も知らずに生きてきたことに改めて気づき
ました。みんなに伝えてきたい」
「受け止めるという行為だけで、世界が変わると思った。実践していきます」
「まだまだ自分は本気になれる。まだまだ甘い!本気で行動したい!もっと本気で
生きたい!本気で幸せを与える人間になる!」
ワークショップ後1カ月間はメーリングリストで参加者の実践をフォロー中です。
気づきが深い人ほど、どんどん変化していく様子が伝わってきます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
皆様に、すべての良きことが向かっています!