こんにちは。アクシスエボリューション田中伸一です。
最近、暖かい日が続き、すっかり春の陽気です。
桜の開花も例年より早いようです。
この春、私の長男が中学進学、その時には桜もすっかり葉桜になっていそうです。
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■1 簡単にまねできる仕組みはつくっていない
■2 松下幸之助先生の「君、どない思うんや」
■3 あとがき
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■1 簡単にまねできる仕組みはつくっていない
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3月7日の日経新聞にこんな記事がありました。
『全国の新車販売が前年同月比で28%落ち込んだ今年1月、トヨタ自動車系ディ
ラーのネッツトヨタ南国は37%増を記録し1月として過去最高を更新した。
販売台数のノルマがない同社に顧客が吸い寄せられる。
強さの裏側を探ろうと各地から見学者が絶えないが、会長の横田英毅は企業秘密の
流出を心配していない。
「簡単にまねできる仕組みはつくっていない」と横田は自負する。
それもそのはず。同社自身、台数至上主義から抜け出すための試行錯誤にかつて十
年もの年月を要した。
契約を急ぐあまり顧客との対話やサービスがなおざりになることはもうない。
体質転換を先導したのが「いい働きを認め合う」評価制度だ。』
2年ほど前、私が経営者のはしくれとして、経営というものを必死で勉強している
時期に横田会長(当時、社長)の講演を聞いたことがあります。
当時も、物事の本質を突き、人間性を尊重する企業を実践している横田会長の話に
は深く共感しました。
その中でも、印象に残っていることの一つが「問題対処」と「問題解決」の違いで
す。
『ある樵(きこり)が、毎日一生懸命働くのですが、暮らしが一向に楽にならない。
彼はこの問題を解決するために、一層早く仕事に出て、夜遅くまで働く決心をした。
しかし、問題点を考えてみれば「鋸が切れない」という真因を発見することができ
たはずです。この場合、作業効率の悪さを補うために長時間働くことは問題の対処、
鋸の目立てをすることが問題解決と考えることができる。
問題 ・・・ 暮らしが楽にならない
問題対処 ・・・ 朝早くから夜遅くまで頑張る
問題解決 ・・・ 鋸の目立てをする
これを会社に当てはめると
問題 ・・・ 業績が上がらない
問題対処 ・・・ ノルマを与える
問題解決 ・・・ 自主的に人が働くやりがいのある組織作りを目指す』
人材育成方針も「教える」から「自分で考える習慣から生まれる気づき」へ、
「結果重視」より「プロセス重視」へ。
そして、社員一人ひとりを信頼し、認め合う企業風土へ。
言葉にするのは簡単ですが、これを継続的に実践するのは簡単ではない。
だからこそ、横田会長の「簡単にまねできる仕組みはつくっていない」という言葉
が出るのだと思います。
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■2 松下幸之助先生の「君、どない思うんや」
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先日、PHP総合研究所の江口克彦社長を囲む会に参加。
江口社長は松下幸之助先生の秘書をされ、その後、PHP研究所を任されている凄
い方です。
その中で、松下幸之助先生の「口ぐせ」の話になりました。
その口癖は「君、どない思うんや」です。
松下幸之助先生の考え方、行動の基本は
1 その問題について、まず、自分でじっくりと深く考える。
2 周囲の人に「どない思う?」と聞く。
3 自分の考え、周囲の人の考えを比較、統合する。
4 最終結論を出す。
5 行動する。
6 継続する。
7 成功するまでやり続ける。
続きはこちらです。
⇒ http://www.axisevolution.com/axisblog/archives/93
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■3 あとがき
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最近、ある講演会で次の言葉を聞きました。
「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く。」
これは、先日引退したマラソンの高橋尚子選手が恩師からおくられた言葉だそうで
す。
何か新しいことに取り組むと、すぐに結果を求めたくなります。でも、結果がすぐ
にでることもあれば、そうでないこともあります。
そんな時に、心に留めて置きたい言葉です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
皆様に、すべての良きことが向かっています!