心の成長と幸せのコーチング 田中伸一 アクシスエボリューション Axis evolution

配信日: 2015/02/28

vol.76 この子の不十分な点は私自身の・・・ (2015.02)

『ただ、自己のありかたを正すことが、すべてである』(荘子)

 


こんにちは。“魂のコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。

 


「二月は逃げる」と言いますが、本当にあっという間です。通常の仕事に加え、確
定申告の準備や、農園では冬野菜もほぼ終わり、春・夏野菜に向けた土づくり等々。
お陰様で充実した日々を過ごせています。(*^_^*)

 


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■1 この子の不十分な点は私自身の・・・
■2 一日の回顧(自分を他者として客観視する)
■3 あとがき

 

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■1 この子の不十分な点は私自身の・・・
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『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』(ルドルフ・シュタイナー著)
からのご紹介です。
 

 

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たとえば私が教育者であったとしよう。

 

或る生徒が私の要求に応じない場合、その生徒に自分の感情をぶつけるのではなく、
まず自分自身に向い合う。そして生徒と自分がひとつであるように感じながら、「こ
の子の不十分な点は私自身の行為の結果なのではないのか」と問うべきである。

 

そうなれば、自分の感情をすぐに生徒にぶつける代わりに、その生徒が私の要求に
もっとよく応えてくれるようになるためには、今後私自身がどういう態度をとった
らいいのか、熟考するようになるであろう。

 

このような考え方を育てていくと、次第に人間の思考方法が全体的に変化する。そ
して些細なことに対しても重要なことに対しても従来とは考え方が異なってくる。

 

たとえば一人の犯罪者に対しても、自分の判断をさし控えて、「私もこの人と同じ
人間に過ぎない。ただ環境が与えてくれた教育だけがおそらく彼のような運命を辿
ることから私を守ってくれたのだろう」と考えるようになる。

 

もしも私を教育してくれた人たちがその同じ努力を彼のために用いていたとすれ
ば、今犯罪者にされているこの人にも別様の生き方ができたに違いない。彼に与え
られなかった何かが私に授けられているということ、私の長所がまさに彼には与え
られなかったこの幸運に負っているということ、この点に考えが及ぶ。

 

その時、自分が全人類の単なる一部分ではあるが、そのような部分として、生起す
る一切の出来事に対する責任をも分有しているのだ、という考え方がもはやそれほ
ど無縁とは思われなくなるであろう。

 

このような考え方を直ちに煽動的な社会行動に転化すべきだというのではない。魂
の内奥で、ひそかに、このような考え方を育むことが必要なのである。そうすれば
次第にその考え方が人間の外的態度にも刻印づけられる。このようにして、自己改
革は各人の内面の問題として、内面の問題としてのみ、始められねばならない。

 

このような考え方からすれば、すべての人間に対して一般的な要求を提出すること
には何の意味もない。人間はどうあるべきか、ということについて、あまりにも安
易な判断がくだされている。

 

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もし、相手が自分に要求に応じてくれない場合、それを相手の問題としてではなく、
自分の問題として捉えること。自分の考え方や行動に焦点を当て、「自分がどう変
わっていけばいいのか?」そう考える習慣が身についていくと、主体性も増し、人
間的に成長できるようになります。また、次第に自分の人間性を高めてくれるその
相手に感謝できるようになっていきます。

 


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■2 一日の回顧(自分を他者として客観視する)
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4か月前ぐらいから、毎晩、布団に入り寝る前に「一日の回顧」を行っています。

 

やっていることは、その日自分が経験したことを、時間を遡って(夜→夕→昼→朝)、
逆方向で、映画でも見るかのように映像として思い浮かべていきます。時間にして
1、2分程度です。

 

『「モモ」を読む―シュタイナーの世界観を地下水として』(子安美知子さん著)に
書かれている内容です。
 

 

目的は、自己客観視の訓練。自分を他者として観察する訓練です。

 

一般的に私たちは、思い通りにならないと、つい感情的にイラッとすることがあり
ます。その時に、イラッとしている自分の感情に気づかないと、その感情に振り回
されたり、それを態度に出し、周囲に不快感を与えることにもつながります。

 

でも、イラッとしている自分にその時点で客観的に気づくと、「今、自分はイラッ
としているんだね」と自己受容することもできますし、そこから自分の内的な変
化・成長を起こすことができます。

 

数年前から、今の自分の感情に気づくために、自分を振り返る習慣を色々と取り組
んでいます。

 

毎日の日記での振り返り、自分の感情を感じる時間の確保、思い通りにならない時
は一呼吸を置いて自分を振り返る、ヴィパッサナー瞑想等々。そして、最近新たに
取り組み始めたのが、「一日の回顧」。

 

始めて1か月ぐらいは、自分自身の変化という実感はわかなかったとのですが、2
か月ぐらいして、だんだんと自己客観視が以前より深まってきました。

 

ポイントは、時間を遡って振り返ることだと思います。その日一日を順回しだと、
「こうなったから、こうして・・・」と思考が入ってしまいますが、逆回しだと、
思考が入る余地がなくなります(一日を1、2分程度の映像で逆回しするので)。

 

あと、毎日継続することも大事です。それが力となるので。

 


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■3 あとがき
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家の外にちょっとした噴水の置物を置いています。

 

先月から置き場所を変えると、どこからか小鳥がやってきて、毎日のように水浴び
をしながらチュンチュン鳴いています。

 

季節的に、水も冷たく寒いんですが、喜んでもらっているようでなによりです。
(*^_^*)

 

 


最後までお読みいただきありがとうございます。


皆様に、すべての良きことが向かっています!

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