『自分はこういう人間だ、と考えると その通りのものになります。それと異なっ
たものになることはありません』(仏陀)
こんにちは。“魂のコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。
先日、息子の卒業祝いを兼ねて、家族で富士山旅行に行ってきました。富士山旅行
といっても、登るわけではなく、河口湖・山中湖近くに宿泊し、富士山を観るもの
です。これまでは、飛行機や新幹線に乗り、遠目でしか見たことがなかったので、
間近で見ると、その素晴らしさに感動! 心が洗われたようです。(*^_^*)
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■1 イライラは見とおしのなさを示す
■2 呼吸を整える
■3 あとがき
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■1 イライラは見とおしのなさを示す
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『こころの処方箋』(河合隼雄先生著)からのご紹介です。
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ある奥さんが、自分の夫の話しぶりを聞いていると、何かイライラして仕方がない
と嘆かれる。それまでは、ものの言い方が少し遅いなと感じるくらいだったが、最
近は、もっとビシッとすればいいのに、という感じがしてきて、何となくしまりの
無いのにイライラしてしまう。夫が話をはじめると、「もっと早く」とか「はっき
りと」とか横から言いたいくらいになる、と言う。
確かに、この男性は話のテンポが少し遅いことは事実である。彼の夫人がそれを気
にするのもうなずける。しかし、彼女が言うほどにもイライラする、というのはど
うかなと思われる。
こんなとき、私が彼女の立場にあるとしたら、「イライラするのは、何かを見とお
していないからだ」と心のなかで言ってみて、イライラを直接に夫にぶっつける前
に、見とおしてやろうとする目を自分の内部に向けて、探索してみるだろう。
このように言っても、イライラというものは、落ち着きを無くさせるし、それを相
手にぶっつけないとたまらないような性格をもっているので、そんな悠長なことを
言っておられるか、ということになるが、それだからこそ余計に、今述べたような
ことが必要なのである。
イライラは、自分の何か ― 多くの場合、何らかの欠点にかかわること ― を
見出すのを防ぐために、相手に対する攻撃として出てくることが多いのである。
さて、先ほどの女性の場合は、私と話合っているうちに、ふと、自分自身が是非や
らねばならぬ仕事を、のばしのばししてきていることに気づかれたのであった。自
分がなすべき仕事に、「遅れをとっている」ことが、夫の話の遅さと妙なひっかか
りをつくったといわけである。
このことに気がつき、自分の仕事をはじめると、今までイライラのもとだった、夫
の話し方は、やはり時には腹が立つときもあるが、それまでのようにやたらにイラ
イラを引き起こす種にはならなくなった、とのことである。
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周りの状況によって起こったと感じるどんな感情も、実は自分の心の中の状況が映
し出されたものです。イライラは、その自分の心を見つめ直す絶好のチャンス。そ
う思い始めると、どんな感情にも感謝ですし、どんな出来事にも感謝ですね。
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■2 呼吸を整える
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毎朝、私がやっている習慣の一つに「塩谷式正心調息法」というのがあります。
塩谷信男先生が考えられた呼吸法で、一言で説明すると「正しい心」で「呼吸を整
える」こと。
私は4年前に始めましたが、それ以来、風邪などの病気にもなりませんし、心身と
も健康に過ごすことができています(「塩谷式誠心調息法」以外にも、食生活や睡
眠時間帯の見直し、各種瞑想等心身を整えることは同時に複数にやっています)。
以下簡単に概要を説明します。
「正心」の三原則
1.物事をすべて前向きに考える
2.感謝の心を忘れない
3.愚痴をこぼさない
これは呼吸法のときだけなく、日頃から心掛け実践すること。
そして、実際の調息法は、姿勢を整え、腕と手で「鈴の印」というのを組み、腹式
呼吸を以下の順に行ないます。
1.吸息…丹田に押し込むつもりで、鼻から静かに空気を吸い込む
2.充息(息を止める)…丹田にさらに空気を押し込む
3.吐息…吸息の倍位の時間をかけて、ゆっくりと息を静かに吐き出す
4.小息…次の深い呼吸に備え、普通の息を1~2回して、息を整える
ここまでを25回繰り返します。そして、最後に、
5.静息…軽く丹田に力を込めたまま、「大断言(だいだんげん」」を10回強く
念じる(または唱える)
また、呼吸と同時に想念の言葉や内観も行ないます(ここも非常に重要です)。
想念は基本的には、自分自身や家族の健康や幸せ、お客様や関わる人々、そして、
この世界全体の幸せです。
想念・内観・「大断言」の言葉や詳しい内容は、本や講習会の受講をお勧めします。
『自在力2』(塩谷信男先生著)
この呼吸法を継続してやっていると、普段の呼吸も鼻呼吸、腹式呼吸になり、その
面から見ても、病気予防・健康維持につながりますよね。
また、一般的に現代人の呼吸は浅く、それがイライラや病気の原因とも言われてい
ます。「塩谷式正心調息法」に限らず、深い呼吸をすると心が落ち着きますし、先
述の「イライラ」についても、その感情を感じた時に、1分間で4~5回程度の深
呼吸をする気持ちもリフレッシュできます。
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■3 あとがき
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3月は卒業シーズン。
息子もこの3月で12年間通った特別支援学校での小学部、中学部につづき高等部
での最後の卒業式がありました。
いつもと変わらず、息子らしく堂々と卒業証書を受け取り、学校生活最後の1日を
終えました。
最後の通知表の先生のコメント欄に「クラスのみんなからも愛されていました」と
書かれていて、卒業式後、多くの友達や先生から声を掛けてもらって、親としても
うれしかったです。(*^_^*)
卒業後は、家の近くの福祉施設に通いますが、また、新たな出会いや成長も楽しみ
です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
皆様に、すべての良きことが向かっています!