心の成長と幸せのコーチング 田中伸一 アクシスエボリューション Axis evolution

配信日: 2015/07/31

vol.81 繰り返し感情を抑圧していると (2015.07)

『人生にとって大事なことは自分が何者で、どこに行こうとしていて、どこから来
たのか? それを自分に問いただすことだと思った』(ジョージ・ハリスン氏)

 


こんにちは。“魂のコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。

 


九州北部もやっと梅雨が明け、本格的な夏になってきました。日中は暑く、朝の涼
しい時間がとても貴重です。最近は、夜明け前後の5時台に犬の散歩を終え、朝食
のフレッシュジュースを作り、農園の作業に行くという流れが多くなってきました。
いい感じで1日がスタートします。(*^_^*)

 


*****《 メニュー 》**********************

 

■1 繰り返し感情を抑圧していると
■2 「思い通りにならないことへの耐性」と息子の存在
■3 あとがき

 

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■1 繰り返し感情を抑圧していると
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『覚醒の真実』(清水友邦氏著)からのご紹介です。

 

 

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心と体の相互作用に着目した精神科医にウィルヘルム・ライヒがいます。ライヒは、
精神的な病に陥る人が自分の悲しみ、恐怖、怒りを感じなくさせるために、筋肉を
緊張させて閉じ込めてしまうことに気づきました。

 

それは身体の筋肉を緊張させて「鎧」のように固くして自分を脅かす世界から自分
を守る方法でした。しかし、その鎧のために、今度は生命エネルギーが自由に流れ
るのを阻害してしまいます。自分自身で自分を拘束して、可能性を狭めて、その中
で苦しんでしまうのです。

 

親は子どもの自由なエネルギーをしばしば制限します。怒りは言葉で表現し、物を
殴る蹴るなどで緊張を発散することができます。しかし親が自分より強い場合には、
報復を恐れておとなしく服従するだけです。子どもは親に依存せざるをえません。
子どもが見捨てられる恐れを抱くと親に腹を立てても抑えるしか方法がありませ
ん。

 

子どもは親に怒られると、奥歯を噛み締める、肩をすぼめる、拳を握りしめる、心
の中にある怒りや悔しさを外にでないように筋肉を緊張させることで感情が出な
いようにするのです。

 

しかし、発散せずに繰り返し感情を抑圧していると、子どもの内部で緊張は無意識
化されてしまいます。人はもはや感情を抑圧している事実に気がつきません。感受
性を失ってしまい緊張を感じないからです。幼児期に十分な愛を受けられないと、
人は痛みを感じるハートを閉じ、仮面をかぶって生きるようになります。ハートを
閉じているために母親から離された子どものように恐怖と漠然とした不安に苦し
まなければいけないのです。

 

感情に蓋をしてきたジョンは自分の感情を感じることができませんでした。ジョン
は泣くことで自分本来の姿を取り戻していきました。ただ感情をだして泣くだけで
は駄目で、その奥にある本当の痛みを自覚しなければなりません。

 

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私たちには様々な感情があります。その感情が恐れの場合、多くは自分の感情を十
分に感じる前に、感情に蓋をして、感じまいとしてしまいます。その感情を感じる
十分な器がなく、自分を守るため無意識のうちに、誰かや何かのせいにしてしまい
ます。まずは、その恐れを受容し、そのまま感じることで変化が起こり始めます。

 


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■2 「思い通りにならないことへの耐性」と息子の存在
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私たちが人間的に成熟していく過程で、大切な要素の一つが、「思い通りにならな
いことへの耐性」だと言われています。

 

日常生活の中で、自分の思い通りにならないことは、誰にでもあることだと思いま
す。その時に、どう反応するかで、「思い通りにならないことへの耐性」が強化さ
れるか、されないかが変わってきます。

 

一般的にありがちなのが、その不満を相手もしくは他の誰かに伝えること。これは
これで、必要な時もありますが、そればかりだと、人間的な成熟は進みにくいです。

 

その不満を自分の中で十分に感じる。そして、その原因を相手にではなく、自分に
見出し、自分がどう考え、どう行動していったらいいのかを考える。簡単なことで
はないので、自分の中で葛藤を抱えますが、その葛藤を抱えることで、人間的な成
熟が進んでいきます。「熟成」されるような感じです。

 

私の身近で「思い通りにならないことへの耐性」の見本のような存在が、息子です。

 

息子は、生後間もなく、気管軟化症という病気で、気道が塞がり、口や鼻で呼吸が
できなくなり、首の下の方の気道に穴を開ける気管切開の手術を受け、そこで呼吸
をしています。気道が塞がっているので、当然、声帯も塞がり、声を出すことがで
きません(笑い声や泣き声も)。

 

ところが、息子が3歳ぐらいの時に、しきりに口をパクパク動かし始めます。
「周りの人は、口を動かして、声を出している。僕も口をしっかり動かし、声を出
そう。自分の思っていることを伝えよう」。多分、このように思っていたと思いま
す。

 

ですが、どれだけ口を動かしても、声帯が塞がっているため、声はでません。息子
の口をパクパクする動きは数カ月続きました(その間、その葛藤を自分で抱えるし
かない状態だったと思います)が、自分でも、どうしようもないことに気づいたの
か、その動きはピタリと止みました。

 

この数カ月間は、親としても妻と二人で、いたたまれない思いでしたが、それを受
け入れ乗り越えていく息子の姿に、ただただ尊敬の念を抱くのみでした。

 

私自身、まだまだ思い通りにならないことを抱えきれないこともありますが、一歩
でも息子のような存在に近づけるようになろうと思っています。

 


参考図書:『「これでいい」と心から思える生き方』(野口嘉則さん著)

 


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■3 あとがき
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最近読んだ本で、とても共感した内容があったので、ご紹介させていただきます。

 

『死んで私が体験したこと―主の光に抱かれた至福の四時間』(ベティー・イーデ
ィー著) 

 

 

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子供たちは「わたし」の所有物だと思っていたのですが、実はそれは間違いでした。
一人一人がわたしと同じように独立した霊で、この世に生まれてくるまえからすぐ
れた知性が備わっていたのです。そして一人一人に与えられた自由意志で、自分の
人生を選んでいくのです。

 

子供たちの自由な意志を否定することはできません。わたしはただ子供たちをあず
かっていただけだったのです。子供たちにはそれぞれの人生のスケジュールが用意
されています。(中略)子供たちがこれから体験することになる試練や苦難の数々
を、わたしはさきにこの目で見てしまったのですが、みんな子供たちの成長に必要
なものばかりでした。

 

ですから悲しんだり心配する必要はありません。結局のところ、子供たちはみんな
だいじょうぶなのですから。それはわたしたちが再会するまでの、ほんのひととき
のことにすぎません。

 

まるで平安の海にひたっているようです。わたしの主人、そして最愛の子供たち、
私の昔からの夢だった家族は、みんなだいじょうぶです。みんな、ちゃんとやって
いける。だから、わたしもだいじょうぶなのです。

 

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最後までお読みいただきありがとうございます。

 

皆様に、すべての良きことが向かっています!

 

 

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