心の成長と幸せのコーチング 田中伸一 アクシスエボリューション Axis evolution

配信日: 2016/05/31

vol.91 「相手と向き合う」ということ (2016.05)

『どんなところに置かれても花を咲かせる心を持ち続けよう。境遇を選ぶことは出
来ないが、生き方を選ぶことはできる。現在というかけがえのない時間を精一杯生
きよう』(ノートルダム清心女子大学名誉学長 渡辺和子様)

 

 

こんにちは。“魂のコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。

 


先日妻の実家(大分県国東市)の帰省も兼ねて、初めて国東の神社仏閣巡りをしま
した。その中でも特に両子寺の境内の景色が素晴らしく5月の新緑のパワーが心や
体にも染み入ってきました。ブログに写真をUPしているので、こちらへどうぞ。
『宇佐・国東 神社仏閣巡り』

 


*****《 メニュー 》**********************

 

■1 「相手と向き合う」ということ
■2 彰悟の入院生活(不定期連載第4回)
■3 あとがき

 

***********************************

----------------------------------------------------------------------
■1 「相手と向き合う」ということ
----------------------------------------------------------------------

 

不食の弁護士としても有名な秋山佳胤さんのご著書『誰とも争わない生き方―人生
にも魂にも善悪はない』からのご紹介です。


 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

もし、あなた自身がやりたいことがあるのなら、すぐに天にお願いしてみてくださ
い。例えば海外に行きたいのであれば、その国に行きたいと強く思ってください。
渡航するための細かい方法を考える必要は一切ありません。ただ天にお願いします。
そして、行くことを前提に行動してみてください。いったんお願いしたら、あとは
全面的に天にお任せします。細かいアレンジ一切をお任せするのです。

 

お願いというか、その「祈り」に関して興味深い話があります。

 

裁判というのは「対立」がシビアに出る場です。知財(知的財産)というジャンル
はきわめてビジネスライクな世界ですから、以前はこちらが最高の材料を準備して、
最大限に相手を叩くという意識でやっていました。

 

でも最近は私自身の意識が変わりました。

 

原告と被告という立場の違いは裁判という場では変わりませんが、それでも同じ星
に暮らす住民じゃないのかと。自分は縁があってこちら側の代理人をやっているけ
れど、潜在意識では敵も味方もない、皆つながっているひとつの存在です。

 

もちろん訴訟で言うべきことは言いますが、それでも訴訟外では相手のために祈っ
ておこうという意識へと変わったのです。

 

法廷は案件の是非をめぐって対立する相手との戦いの場であるとされますが、その
相手に愛のエネルギーを送るわけです。すると面白いことに、なぜか相手方がこち
らの味方をしてくれたりするわけです。不思議ですよね。

 

これを話すと大半の方が驚きます。おそらく裁判という皆さんが普通に持っている
イメージが壊れるのでしょう。例えば民事、刑事いずれの事件でも弁護士(代理人)
がそれをはじめて、検察までもがそれをはじめると、裁判はどんなふうに変わるで
しょうか? 想像すると非常に興味深いですね。

 

いい、悪いは「人のどの面をみるか」次第だと思います。

 

いい人も、悪い人も、はじめから存在しません。

 

気持ちに浮き沈みがあるように、人にやさしくするときもあれば、逆に冷たくあし
らうときもあります。重要なのは、その人がどちらの状況にあろうとも、その人の
魂にフォーカスすること。その人の本質と対話すること、これが「相手と向き合う」
ということではないでしょうか。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

どんな相手に対しても、愛を送り、相手の幸せを祈る。
簡単にできることではないかもしれませんが、自分にとって困った相手と思った人
に、そういう気持ちで関わると不思議といい関係性ができていきます。
相手は自分の心の写し鏡ですね。

 


----------------------------------------------------------------------
■2 彰悟の入院生活(不定期連載第4回)
----------------------------------------------------------------------

 

私の身近で最も尊敬するのが息子の彰悟。私がこれまで生きてきた中で一番影響を
受けた人物でもあります。数年前にその彰悟のことを書き留めておいたものを不定
期で連載しています。(前回まで…誕生後、血小板減少、医師に「ダウン症」と告
げられ、肺炎と呼吸困難で緊急入院)

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

彰悟は、気道を確保するために口から肺まで管を入れている。もし、その管が抜け
ると窒息する。だから彰悟をいつもそばで見ている人が必要だ。その役割を妻が付
き添い入院し担うことになった。

 

口は管が取れないようにセメダインのような接着剤で固定し、鼻には栄養チューブ
を入れ、両手は管に触ると危ないので、重りをのせ固定され、姿勢も仰向けに寝て
動けないようにされている。見るからに痛々しい姿だ。

 

入院期間の目安は1カ月。2歳になる娘は実家に預けることにした。最初の2週間
は私の実家、次の2週間は妻の実家に。私の両親は、2人とも会社勤めのために、
母に2週間休みを取ってもらった。

 

両親とも彰悟のことは心配していたが、母の有給休暇の消化と、かわいい孫と2週
間一緒に過ごせることができるので、以外と楽しんでいたようだ。妻の実家は農家
なので、娘を見ながら、仕事をしていた。

 

私は普段通り会社に行っていた。ただ、上司に報告し極力残業をせずに仕事を終え
た。仕事を終えると、まず家に帰り、すぐに二人分の弁当を買って病院に行った。
彰悟のベッドのわきで、妻と二人で弁当を食べた。

 

彰悟は寝ている時間が長く、容体は落ちつていることが多かった。時々、彰悟の小
さな手の上に、自分の指をのせた。すると、時折、私の指をギュッと握ってくれた。
小さく柔らかい手のぬくもりが私の心を癒してくれた。

 

彰悟の病気で、大変な状況にあるのだが、仕事終え、毎日、家族に会うのが心から
嬉しくて愛おしいと思える。家族と一緒にいられることの幸せをこんなにも感じさ
せてくれたのは、間違いなく彰悟のお陰だ。

 

弁当を食べると、妻はすぐに洗濯物や他の荷物をまとめて家に帰る。妻は家に帰る
と、洗濯したり、お風呂に入ったりと大忙し、必要な買い物をしたり、毎日の入院
生活に必要な準備をする。

 

私はここから3時間ぐらいが彰悟と2人の時間だ。彰悟から目を離せないので、じ
っと見ている。痛々しいけど、とってもかわいい。彰悟の体には管が入っているが、
放っておくとその細い管に痰が詰まってしまう。そこで、吸引器を使って、痰の吸
引をする。

 

吸引は看護師さんがしてくれるので、彰悟の呼吸音を聞きながら、痰が詰まってき
ているなと思ったら、呼び出しブザーを押し、看護師さんを呼び出す。また、点滴
やミルクを注入しているので、その状態も見ながら、液やミルクがなくなったり異
常がないかも見ている。

 

彰悟のちっちゃい体には2つの管と一本の針が刺さっている。彰悟は管を入れてい
る状態が気持ち悪いようで、時折、全身の力を込め両手に置いてある重りを振り切
って、管を抜きとろうとする。鼻の栄養チューブはまだいいが、気管の管が抜ける
と窒息するので、見ているこっちは油断大敵だ。

 

そんな彰悟を見ながら、家族4人が一緒にいることはないが、家族がいることの有
り難さを感じている自分がいた。

 


----------------------------------------------------------------------
■3 あとがき
----------------------------------------------------------------------

 

この5月でアクシスエボリューションを起業して丸8年を終えることができまし
た。6月から9年目です。これも皆さまのご支援のお陰です。ありがとうございま
す。

 

起業してからを振り返ると、最初は、売上を上げることに一生懸命、そして、お客
様に満足しいていただけるような仕事を心掛けていました。それから、研修やコー
チング、人材育成のコンサルティングを行う自分自身がどういう人間であるかが、
一番大事なことに気づき、自分の人間性を高めることに意識を向けるようになりま
した。

 

それは今も変わらないのですが、最近は、今の自分が幸せであること。今を楽しん
で生きることを大事にするようになってきたような気がします。

 

私の好きな山川亜希子さんの言葉です。


・・・・・・・・・・・・・・・・・
この人生での使命について。
実はみんな同じなのです。
この世界を愛と平和に満ちた明るい世界にすること。
そのためには自分自身を平和と愛にすること。
それがすべての人の使命なのです。
その上でいろいろ具体的な仕事を与えられている、
または選択するのが、私たちの人生。
・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

先月、娘の誕生日に手紙を送ったのですが、そこにも「自分の人生を存分に楽しん
でください」と書いていました。


来月からの9年目も皆様のご支援、どうぞよろしくお願いします。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


皆様に、すべての良きことが向かっています!

 

お知らせ・無料メールマガジン アクシスエボリューション通信 自分らしく生きるヒントになるメールマガジンを毎月1回お届けします。お気軽にご登録ください。