『人生の価値は、どれだけ長く生きたか、どれだけ高い位につけたか、どれだけ多
くの子どもを育てることができたか、どれだけの財産を築くことができたか、とい
うような、量的な尺度によって決まるものではない。たとえ一瞬でもいい。どれだ
け高い精神的な高みに上ることができたか、どれだけの高みを目指すことができた
かによって、人生の価値は決まるのだ』(ヴィクトール・E・フランクル博士)
こんにちは。“魂のコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。
先週、初の4日間の断食をしました。1日や2日断食はこれまでもよくしていたの
ですが、先週は、断食をしていて調子もいいので、なんとなく3日に延び、4日間
の断食へ。食べ物は食べませんが、ジュースや水は飲んでいます。改めて感じたこ
とは・・・(あとがきへ続く)
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■1 なぜ、尊大に振る舞う人は、自信が無いのか
■2 彰悟20歳の誕生日
■3 あとがき
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■1 なぜ、尊大に振る舞う人は、自信が無いのか
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田坂広志さんの対話形式のご著書『人生で起こること すべて良きこと』からのご
紹介です。
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田坂:かつて、臨床心理学の河合隼雄さんと対談をしたとき、話題が「謙虚さ」と
いうことになったのですが、そのとき、こう語られたことが印象に残っています。
『人間、自分に本当の自信がないと、謙虚になれない』
この河合さんの言葉通り、こうした人は、自分に本当の「自信」が無いため、自分
の間違いや失敗、未熟さや欠点を認め、受け入れる「謙虚さ」を身につけることが
できないのですね。それを認めると、ますます自分に「自信」が無くなってしまう。
――:自信が無いと、謙虚になれない。
田坂:そうですね。我々は、その逆説に気がつくべきでしょう。
自分に本当の自信が無いと、我々は、謙虚になれず、結果として、自分の間違いや
失敗、未熟さや欠点を認め、受け入れ、成長していくことができなくなるのですね。
しかし、自分の心の深くでは、実は、その間違いや失敗、未熟さや欠点を知ってい
るので、ますます自信が無くなり、ますます謙虚になれない、という「悪循環」に
入ってしまうのですね。
一方、自分に本当の自信がある人は、自分の未熟さや欠点を認めることができるた
め、さらに成長していくことができるのですね。そして、それが、心の深いところ
での静かな自信となるため、さらに謙虚な姿勢を身につけ、さらに深い自信を掴ん
で行くという「好循環」に入っていくのですね。
昔から、「実るほど、頭を垂れる稲穂かな」という言葉が語られますが、この言葉
の真の意味は、この「自信」と「謙虚さ」の好循環の心理的プロセスを指している
のですね。
――:(一部略)ところで、いま、先生は、「自分の心の深いところでは、実は、そ
の間違いや失敗、未熟さや欠点を知っている」と言われましたが、「小さなエゴ」
は、そうした自分の本当の姿をしっているのでしょうか?
田坂:その通り、実は、我々の心の中の「小さなエゴ」は、自分の未熟さや欠点を
知ってはいるのです。しかし、自分に自信が無いため、それを認めると自分の存在
が否定されてしまうという不安と恐怖から、自分を守るために、ことさら「自分は
悪くない!」と叫び、「悪いのは、自分を批判する人間だ!」と叫ぶのですね。
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このなかでの「自分に対する自信」というのは「自己受容」と言い換えてもいいと
思います。
「自己受容」とは、今の自分を、良い悪いと判断するのではなく、ただ、受け入れ
ること。自分の感情をそのまま、そっと抱きしめること。
この自己受容の取り組みも、私たちの成長の重要な要素となります。
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■2 彰悟20歳の誕生日
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昨日(6月29日)は、息子・彰悟の20歳の誕生日。
産まれた時から、障害や病気を抱え、大変な状況でしたが、元気に20歳の誕生日
を迎えることができました。これも皆さまのお陰です。ありがとうございます。
そして、私の人生に最も大きな影響を与えてくれた彰悟に改めて感謝です。
銀行員を辞めてから現在の仕事に就き、充実した日々を過ごすことができているの
も彰悟の存在が大きく、彰悟が導いてくれたような気がします。
元々私は、仕事の成果や何かを成し遂げることに意義を見い出すタイプで、それは
それで素晴らしいことだとは思いますが、そこに偏っていたのを、彰悟が軌道修正
してくれたようです。
彰悟は声も出せず、文字も書けませんが、その生きる姿や存在そのもので、私に色
んなことを語り掛けてくれます。
・赤ちゃんの頃からの数回に渡る手術や苦しい闘病生活も、声が出せず、自分の想
いが伝えられなくても、ただ、自分の運命として、受け入れ耐えること。
・できないことではなく、今、自分ができることに焦点を当てて生きること。
・人目を気にするのではなく、自分の気持ちに正直に生きること。
・過去や悔やんだり、未来を心配するのではなく、今、この瞬間を精一杯楽しみ生
きること。
そして、そこにいるだけで、私や家族、周囲の人たちの「愛」を引き出してくれる
こと。彰悟といるといつも優しい気持ちになれます。
産まれた頃は、不安を感じていたのですが、そんな彰悟を今は、ただ尊敬するのみ。
私を親として選んでくれた彰悟に恥じない生き方をしていこうと思います。
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■3 あとがき
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4日間断食をして、あと数日断食をしてもいいかな~と思っていたのですが、私自
身、食べること自体は好きで、「食べたいモード」が心の中に現れてきたので、丸
4日を経過し、断食終了。
断食というと、一般的には苦行のイメージもありますが、私の場合、慣れてくると、
ただ食べないという感じです。一般的には、きちんと食事をして栄養を取らないと
いけない、というのがあると思いますが、食べても食べなくてもどちらでもいい、
選択の自由がある、という感じです。
初の断食は、5年前で、当時はかなり気合を入れて1日断食を行いました。
同時期に、食生活も菜食になり、月1回の断食の日を設け、その後、朝は自家製ジ
ュースに替え1日2食(昼と夜)に、ここ数か月は基本的には1日1食に。
食に関しても色々なことを調べ、学び、実践していくと、それまで常識と思ってい
たことが、段々とオセロのように裏返っていきました。
大事なことは、自分の頭で考えること。学びを実践すること。自分の気持ちに正直
であること。無理をし過ぎないこと。それを改めて感じた4日間でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
皆様に、すべての良きことが向かっています!