心の成長と幸せのコーチング 田中伸一 アクシスエボリューション Axis evolution

配信日: 2016/10/31

vol.96 意識が進化すると (2016.10)

『魂は次々と段階を遍歴してゆき、それを歩み尽くしたときに自分の本来の姿を知

るのである』(G.W.F.ヘーゲル)

 

 

こんにちは。“魂のコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。

 

 

今月はプライベートも充実し、あちこち出掛け、生活のリズムがいつもと異なり、

いまだにいつものペースに戻れず、ちょっと心地よくない状態です。^_^;

先月のホームページリニューアルに続き、先日スマホ用のホームページができまし

た。トップページのみですが、スマホからは少し見やすくなったと思います。

 

 

*****《 メニュー 》**********************

 

■1 意識が進化すると

■2 ヘーゲルの「意識の成長過程」

■3 あとがき

 

***********************************

 

----------------------------------------------------------------------

■1 意識が進化すると

----------------------------------------------------------------------

 

精神科医であり覚者でもあるデヴィッド・R・ホーキンズ博士著の著書『<わたし>

―主観性と真実』からのご紹介です。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

意識が進化するにつれ、幼児は、生き延びるためには自我の欲求や仮説上の権利や

期待が満たされなければならないという子供じみた幻想を手放すことを学びます。

 

すると幼稚で自己陶酔的な自我は、赤ん坊と母親の関係のレベルから移動し、自ら

の成功と生存は、幼児性を脱して協調することにかかっていることを発見します。

 

その結果として自我は、分ち合ったり、我慢したりすることを覚えて愛や賞賛を得

ます。この移行期間は、親が適切に責任をもってしつけをするという報奨制度によ

って成立します。こうしたしつけが十分になされなければ、幼児性は、それに伴う

怒りや敵意、自己憐憫と共に尾を引くことになります。

 

成熟とは、人が非線形的な領域における価値や愛から喜びを得ることを知ることで

す。すると、幸福とは外界から何かを獲得した結果得られるものではなく、内的な

自己充実感であることを発見します。完全に成熟すると、何を持っているか、何を

したかではなく、自分自身がどのような状態にあるかということから喜びが生じる

ようになります。

 

幼児性の自我は、つかんだり確保したりすることで何かを獲得しようとします。し

かしその後、業績(学校での優秀な成績など)や生産性、あるいは非線形次元での

霊的な価値を満たすことによる内的な喜びを得ることを学びます。そして成長する

にしたがってより自立的になり、他者を支配しようとすることがなくなります。

 

自己本位や自己中心性は非常に脆弱で、絶えず防御し、賛同と合意を求めます。し

かし自我が成熟すればするほど、どんどん自立心が確立し、最終的に幸福感と安心

感の源は内側にあることを学びます。この認識に至ると、霊的な目的が非常に重要

になり、自らが統合的であるかどうかが幸せの基準になります。こうして意識が進

化し、自分と神との関係を完成することが究極の目標となります。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

私たちの意識が進化するにつれて、自分の外に何か(周囲からの承認や評価、業績

や結果)を求めることから、自分の内面の充実、幸せに価値を見いだすようになり

ます。見方を変えると人間的な成長が進んでいくと、周囲の状況にかかわらず、幸

せになる(幸せを感じる心が大きくなる)ように思います。

 

 

----------------------------------------------------------------------

■2 ヘーゲルの「意識の成長過程」

----------------------------------------------------------------------

 

人間の意識の成長については、色んな考え方があります。その中で、ドイツの哲学

者・思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルの考え方を紹介した

いと思います。

 

 

「意識の成長過程1.生死をかけた承認の戦い」

 

承認を求めて死をかけて戦う段階。子どもの頃のケンカも、自分の方が強いと周り

から認められたい承認欲求の現れ。勝ち負けの世界で、勝てば幸せ、負ければ不幸

となる。スポーツも同じで、名誉や富の追求も同じ段階。

 

「意識の成長過程2.自分だけの価値の追求」

 

人から認められることだけに意識が向くと、競争の奴隷になってしまう。人から認

められる必要はない、世間の競争に巻き込まれず、自分の価値観にそって生きる段

階。だが、同時に寂しさも感じ、承認も欲し、次の段階へ。

 

「意識の成長過程3.普遍を求める意識の誕生」

 

自分の個性を作品として表現する。音楽や絵画もそう。人と比較しない。他人も自

分も認める段階。他の人を見て感心し、自分も工夫してより良いものをつくろうと

する。現時点で他人からの承認が得られなくても、いずれこの良さを周囲からもわ

かってもらえるいいものを追求していこうとする姿勢がある。普遍性をあきらめな

い意識が誕生する。

 

 

どの意識も成長の過程で必要なものであり、それぞれの段階を経て次のステップに

行きます。それぞれの段階を十分に味わい、一歩一歩着実に成長していきたいもの

です。

 

 

----------------------------------------------------------------------

■3 あとがき

----------------------------------------------------------------------

 

先日、テレビで『ダウン症のある人「幸せに思う」90%以上』というニュースが

ありました。

http://www.news24.jp/articles/2016/10/13/07343576.html

 

一般的には、障がいと言われるものがあると、大変だったり、好ましくないような

イメージを持たれることがありますが、それをどう感じるかは人それぞれです。

 

大事なのは、自分自身や自分の周りに起こる出来事をどう捉えるか、そして、どう

いう状況であれ、幸せを感じる心を育てること(人間的に成長すること)のように

思います。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

皆様に、すべての良きことが向かっています!

 

お知らせ・無料メールマガジン アクシスエボリューション通信 自分らしく生きるヒントになるメールマガジンを毎月1回お届けします。お気軽にご登録ください。