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アクシスエボリューション代表
田中伸一のルーツとメッセージ

2009/04/19リーダー育成

「相手に答えや能力がある」というコーチング哲学

昨日、クライアント企業でコーチング研修を行いました。

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研修の参加者は管理職、内容はコーチングのスキルである質問・提案、また、コーチングを活かした人事考課のフィードバック面談の研修も行いました。

質問には多く分けて2種類あり、
1つは、「自分の知りたい情報を集めるための質問」、
もう1つは、「相手に考えさせ、気づかせる質問」です。

一般的に、質問するというのは、自分の知りたい情報を得るためにするものです。
コーチングで大事なことは、相手に気づきを与えること。
なので、質問も相手に考えさせ、気づかせる質問が必要です。

例えば、仕事である問題があったとします。
上司は、部下に答えを教え、指示するのは簡単です。
ここで、上司が部下に対して、「この問題をどう思う?」「どうしたら解決すると思う?」と質問をすると、部下も考えるようになってきます。

研修でも、実習を通して質問のスキルの練習を行いましたが、実際にこれを上手く行うのは難しいものです。

ここで、一番重要なことは、相手に答えや能力があると信じることです。
相手からすぐに答えが出ない場合、あきらめてしまいがちになりますが、根気強くこれを繰り返していると、次第に相手も自ら考えるようになってきます。
時間は、数週間、数か月かかるかもしれませんが、相手を信じる力があれば、大丈夫です。


研修を終えてのアンケートです。

「まず、自分の考えを改めます。相手(部下)に答えを出す力があることを信じ待ちます。」

「これまでのフィードバック面談は、本当に反省点が多かったです。この研修を受けて、面談の方向性がわかり、自信がつきました。次回の面談から、もっと部下の話を聞き、信頼関係を築いていけると思います。ありがとうございました。」

「質問のタイミングや話の間、対応の仕方、一方的に進めるのではなく、あるタイミングで相手のコメントも聞く。これを今後活かしていきたい。」

「自分の考えを先に言うのではなく、部下の考えを聞いた上で、答えを出してやるようにしていきたい。」

「上下関係における信頼関係や質問の重要性を認識し、フィードバック面談のやり方を実行していこうと思う。」

「実習を行うことにより新しい発見がありました。」

「内容がわかりやすく、リラックスして参加することができた。」

「質問の方法について考えていかなければいけないと思いました。実習では、間の取り方や言葉一つで相手の印象が全く違ってくるというのが理解出来、これから活かすようにしたいと思いました。」

「次回のフィードバック面談だけでなく、家庭や社内でも使えるので、役立ちます。」

「自分の考えを伝えるだけ(一方向)でいけない。相手に答えを出せる(考えさせる)ようにしていくことが大切だと思いました。
 面談の時にも、役に立つと思います。聞き方にも注意をし相手が話しをしやすくなる様に気をつけようと思います。」

熱心に参加していただき、私も有意義な時間を過ごすことができました。
どうも、ありがとうございました。
 

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