ある企業で、人事の評価決定会議をしていた時のことです。
その中で、ある管理職の「部下育成・指導」の評価についての場面です。
この管理職の評価は、複数の上司が口をそろえて「誰が見ても素晴らしい」と絶賛。
この会社は若い社員が多く、正社員の他にもアルバイト社員が数多くいます。
一般的にはアルバイト社員は、正社員と分けて考えることが多く、業務を指導する際にも、
「アルバイト社員はここまで知っていれば十分」と教える方から限界をつくります。
しかし、この管理職は、いい意味で、正社員とアルバイト社員を区別しません。
「せっかく、同じ会社で働くのだから、教えられるものはすべて教えよう。」
「どこに行っても通用するプロフェッショナルになろう。」
「人として一緒に成長しよう。」
すべての部下に、常にそういうスタンスで接しているようです。
部下の可能性を引き出そうと、常に前向きに考えている。
そう、指導方法も押し付けるのではなく、部下の能力を引き出すように。
流石です。
コーチングのスタンスもこれと同じです。
「相手の能力を信じ、可能性を引き出す。」
この管理職は、その人間性からも多くの人に慕われているようです。
2009/02/27人材育成の考え方や方法