『他人と過去は変えられない、自分と未来は変えられる』
“魂のコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。
個人向けコーチングの場合は、そのクライアント様毎に目標を設定してコーチングするのですが、最近は純粋に『人間力を高める』ことにテーマを絞ってコーチングするクライアント様もいらっしゃいます。
その中で、一番最初に取り組むテーマが『主体性』を持った生き方です。
『7つの習慣』の中でいう、第一の習慣「主体性を発揮する・自己責任の原則」です。
冒頭の言葉(「他人と過去は変えられない、自分と未来は変えられる」)にもあるように
変えられない他人を変えようとすると主体性を失います。
相手変えようとすることは、相手の反応に依存することになります。
相手は信頼する対象、支援する対象です。
そして、主体性を発揮するためには『善悪の価値判断を超える』ということも必要です。
あるご家族のお話です。
喧嘩の絶えないAさんの家族と、いつも平和なBさんの家族がありました。
そこでAさんは、Bさんに尋ねます。
「どうしてBさんの家族は喧嘩もなく平和なんですか?」
するとBさんはこう答えました。
「あなたのお家は善人が多いようですね。
うちは、そうじゃない。だから喧嘩がないんです」
Aさんは意味がわかりません。
すると、Bさんの家から茶碗の割れる音がしました。
と同時にBさんの家から、次のような会話が聞こえてきました。
奥さん
「私が足元を確かめなかったために、茶碗を割ってしまいました。ごめんなさい」
姑さん
「私がきちんと片づけていればよかったのにね。
横着してそのままにしてしまって、すまないね。悪いのは私よ」
Bさんの家族はみんな「悪いのは私です」という考え方です。
家族の一人ひとりがすべてを自分の責任として引き受けています。
そこで、Aさんは自分の家で茶碗が割れたらどうなるだろうと考えました。
奥さん
「ここに茶碗を置いていたのは誰なの!
こんなところに置いてあるから蹴ってしまったじゃない!」
姑さん
「あなたが足元を確かめなかったからじゃない!」
Aさんの家族はみんな
「私が正しい人、間違っているのはあなた」という考え方です。
私は正しい人 = 私は善人 → 喧嘩が絶えない
人は善悪の価値判断にとらわれると、自分で責任を引き受けることができなくなります。
その結果、主体性を失うことにもなります。
この場合も、まずは、家族の誰か一人が、主体的に責任を引き受ける。
それを繰り返すことにより、いつしか家族にその考え方が伝染しみんなが責任を引き受けるようなります。
そして、家庭に平和が訪れます。
すべては自分次第です。
2010/07/19物事の捉え方、心の持ち方