「人生におけるミッションというものは、つくるものではなく発見するものである」(V・E・フランクル)
“魂のコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。
「何でできないのか」
「どうしたらできるのか」
何気ない2つの質問ですが、
この質問である社長の悩みが喜びに変わりました。
この2つの質問の違いはなんでしょうか?
例えば、仕事でミスが多い部下がいるとします。
上司は何回も注意します。
でも、なかなか改善しない。
上司は次第に頭を抱え、こう考えます。
「何でできないのか」と。
上司は指導しているのに、
それを理解し、実行しない部下に苛立ちを感じ、
次第に怒りにも似た感情を持ちます。
また、その部下を「ダメなやつ」と思うことさえあります。
以前の私がそうでした。
これだと、部下も苦しいのですが、上司も苦しい。
部下を責め、場合によっては、上司である自分自身の指導方法までも責めます。
否定的な感情が、頭の中でぐるぐる渦巻きます。
負のスパイラル状態です。
一方、「どうしたら、できるのか」と考えると、
当然ですが、できるための理由を考えます。
前提として、「部下はできる」という立場で考えるようになります。
上司としても、これまでの指導方法だけでなく、
その部下に合った指導方法を考えるようになります。
上司として発想が広がる。
幅ができる。
考えることが楽しくなる。
例えば「松下幸之助さんだったら、どう指導するのか?」と
考えててみるのも面白い。
部下にその指導方法を試したくなる。
場合によっては、部下のいいところを承認したり、
褒めることから始めるかもしれない。
この2つの質問、こういう見方もできます。
「何でできないのか」 → 「マイナス思考」
「どうしたらできるのか」 → 「プラス思考」
「ミスが多い部下」がいるという事実は一つです。
その事実をどう考えるか。
同じことを考えるなら、プラス思考で楽しい方がいい。
これは、部下指導に限らず、自分自身のことや、
家族や人間関係全般のコミュニケーションにも当てはまります。
マイナス思考になりそうな時にプラス思考の「どうしたらできるのか」です。
2011/01/18人材育成の考え方や方法