「自信があるとき人はどんな責任でも甘んじて背負えるが、自信がないとき、小さな責任でも逃れようとする」(谷口雅春様)
“魂のコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。
「ほめる」について、どう思いますか?
相手のことを認めて、その良さを伝えるって素晴らしいことだと思います。
また、一般的に、ほめられると嬉しいものです。
でも、それが上手くいかない場合もあります。
なぜでしょうか?
JR西日本が福知山線事故の反省からヒューマンファクター(人的要因)に関する研究や取り組みを行い、その中で全社的に「ほめる」ことに取り組んでいたようです。
しかし、それまで上司も部下もほとんど「ほめる」という経験がなかったことから、
うまくいきませんでした。
その後、ある大学と「効果的な褒め方」を共同研究した結果、
次のことがわかりました。
・上司が褒めているつもりでも部下は褒められたと思っていない。
・部下が褒められたいと思っていることが褒められていない。
・上司と部下の関係が良いと、褒めるとモチベーションが上がり褒めないと下がる。
・上司と部下の関係が悪いと、褒めるとモチベーションが下がる。
人間関係が良い場合は「ほめる」効果はあるが、悪い場合「ほめる」と逆効果ということです。
その理由は、何でしょうか?
私は、ほめる人の「心のあり方」にあると思います。
純粋に相手の良さを伝えるという気持ちでほめると、それは相手にも伝わります。
逆に、相手をやる気にさせよう、相手を自分のペースに乗せようという操作的な気持ちでほめると、それもまた相手に伝わります。
人間関係が良い場合は純粋な気持ちでほめ、人間関係が悪い場合は
操作的な気持ちでほめている場合が多いのではないでしょか?
なので上記のような研究結果になったと思います。
「ほめる」の他にも「叱る」「怒る」などいろんな形の関わり方がありますが、
大切なのは、形よりも「心のあり方ハート」ですよね。
2011/01/28人材育成の考え方や方法