こんにちは。
成長心理学のプロコーチ・アクシスエボリューション田中伸一です。
『神との対話③』を読み終えました。
その中に「赦(ゆる)し」を体験するという印象的なお話があったので
紹介させていただきます。
神と小さな魂の対話で始ります。
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「どんな神の一部になるか、好きなものを選んでいいよ」と
私は小さな魂に言った。
「あなたは絶対的な神性で、自らを経験する。
神性のどんな部分を、自分として経験したいかな?」
「自分で選んでいいんですか?」小さな魂はたずねた。
わたしは答えた。
「そう。自分のなかで、自分として、自分を通して、
神性のどんな部分を体験するか、選んでいいよ」
「わかりました」 と小さな魂は言った。
「それじゃ、わたしは赦しを選びます。
神のなかで、完璧な赦しという部分を体験したいんです」
さて、想像がつくだろうが、これは少々やっかいな問題を生んだ。
誰も赦すべき相手がいなかったのだ。
創造されたものはすべて完璧であり、愛だったから。
「赦す相手がいないんですか?」
小さな魂はまさかという調子でたずねた。
「誰もいない」とわたしは繰り返した。
「まわりを見まわしてごらん。
あなたよりも完璧でない魂、すばらしくない魂が見えるかな?」
そこで、小さな魂はくるりと見まわして、
自分が天のすべての魂にとりかこまれているのに気づいて驚いた。
魂たちは、王国のはるか彼方から集まってきていた。
小さな魂が、とてつもない神との対話をすると聞いてやって来たのだ。
「わたしよりも完璧でない魂はみつかりません!」小さな魂は叫んだ。
「それじゃ、誰を赦したらいいでしょうか?」
そのときひとつの魂が群衆のなかから進み出た。
「わたしを赦せばいい」と、その友好的な魂は答えた。
「だが、何を?これほど完璧な光であるあなたに、
わたしが赦したいと思うようなことができますか?」
小さな魂は知りたがった。
「だいじょうぶ」友好的な魂は微笑んだ。
「きっと、何か考えつくから」
「しかし、どうしてそんなことをしてくれるんですか?」
小さな魂は、これほど完璧な存在が「悪い」ことをするために、
わざわざ振動をスローダウンさせようとするのはなぜなのか、
はかりかねた。
「簡単だよ」友好的な魂は説明した。
「あなたを愛しているからするんだ。
あなたは赦しとして、自己を体験したい、そうなんだろう?
それにあなただって、同じことをしてくれたじゃないか」
「わたしが?」小さな魂はたずねた。
「そうだとも。覚えていないのかい?
あなたもわたしも、みんなその一部だ。
わたしたちはそのなかの上昇で下降、左で右だった。
ここでありあそこ、いまであり過去だった。
大で小、善で悪だった。
わたしたちはみな、その一部だったんだよ。
そんなふうにして、それぞれが神の最も偉大な部分を
体験しようとみんなで決めているんだ。
わたしたちにはわかっているからね・・・・・・。
あなたでないものが存在しなければ、あなたもまた存在しない。
『寒』がなければ、『暖』もありえない。
『悲しみ』がなければ、『幸福』もない。
『悪』と呼ばれるものがなければ、
『善』と呼ばれる体験もありえない。
あなたがあることを選ぶためには、
それと反対の何かあるいは誰かが、
宇宙のどこかに現れないといけない」
友好的な魂はそれから、
そういうひとたちは神のとくべつの天使であり、
そういう状態は神の贈り物なのだ、と説明した。
「かわりに頼みたいことは、ただひとつだ」と友好的な魂は言った。
「何でもします! 何でも!」小さな魂は叫んだ。
神の神聖な側面のすべてを経験できるのだと知って、
彼はわくわくしていた。
やっと『計画』が理解できたのだ。
「わたしがあなたを襲い、暴力をふるうとき、
想像しうるかぎり最悪のことをするとき
― その瞬間に ― ほんとうのわたしを思い出してほしい」
「忘れませんとも!」小さな魂は約束した。
「いまと同じように、完璧なあなたを見ます。
ほんとうのあなたを、いつも思い出します」