こんにちは。
成長心理学のプロコーチ・アクシスエボリューション田中伸一です。
私の息子は声を出すことができません。
赤ちゃんの時に気管軟化症という病気になり、
そのまま気管が塞がってしまいました。
呼吸は首の下の方に穴を空け(気管切開をし)、そこでしています。
コミュニケーションは表情や態度でそれなりにとってはいますが、
息子が本当のところ何を思って、何を考えているのかは、
理解できていません。
以前妻に、
「もし何でも願いが叶うなら、どんなことができたらいい?」
って聞いたことがあります。
妻の願いは
「彰悟(息子)が話ができるようになったらいい」。
ただ、これまで何度か手術をしましたが、現実的には難しいようです。
でも、考えてみたら、話ができなくても、
自分が息子の気持ちを理解できるようになればいいんじゃないか。
最近、そう思い始めました。
実際に、人の気持ちを読める人、動物の気持ちがわかる人が世界にはいます。
私が一番息子とゆっくり向き合うのは、一緒にお風呂に入っている時。
息子は、お風呂で遊ぶのが好きで、
私がお風呂から上がった後もしばらく遊んでいます。
私は自分の体を拭き、ドライヤーで髪を乾かした後、
息子がお風呂から上がるのを待ちます。
息子は浴槽の中、
私は洗い場で息子と目線が同じ位置になるようにしゃがんでいます。
3週間前、私はふと思い立って、
息子が何を思っているのか感じようとしました。
目を閉じ、意識を澄ましながら・・・
すると、息子が
「お風呂遊び楽しいな。
でも、お父さんが待っているんで、そろそろ上がろうかな」
と思っているような気がしました。
息子が上がるのならと、
私もしゃがんでいた体勢から立ち上がりました。
そして、目を開けてみると同時に息子も立ちあがっています。
「息子が本当にそう思っていたのかも!」
私の思い過ごしかもしれませんが、
ここ3週間で何度かこんなことがあり、
ちょっとだけですが、
息子の気持ちが分かってきてるのかなって思っています。
言葉がなくても思いが伝わり、
相手を思いやれることができたら、
そんな世界になったら・・・。
11月11日、
ドリームプラン・プレゼンテーションin福岡(ドリプラ福岡)で、
そんな夢を発表したいと思っています。
ドリームプラン・プレゼンテーション
ドリームプラン・プレゼンテーション福岡
2011/08/16息子・彰悟からの学び