こんにちは。
成長心理学のプロコーチ・アクシスエボリューション田中伸一です。
昨夜、息子(彰悟)の16歳の誕生日をお祝いしました。
(誕生日は6月29日でしたが^_^;)
(誕生日は6月29日でしたが^_^;)
私が身近で一番尊敬するのが彰悟。
2回の転職をし、今の仕事をしているのも、
また、いろんな面で私の意識が変わっていったのも
彰悟が私を導いてくれたお陰です。
自我の確立も食生活等も、振り返ってみると、
彰悟はいつも私の先をいっています。
・自分をしっかりと持ち、変な意味で人目を気にしない。
・自分をしっかりと持ち、変な意味で人目を気にしない。
自分の生きる道、自分の人生を歩んでいる。
・自分の思い通りにならないことがあったとしても、
何の不満も出さず、その現状をそのまま自然に受け入れている。
・生まれてからずっと菜食主義(肉魚等を食べない)で、
日々健康に過ごしている。
・人体に悪影響のある練り歯磨きは使わず、
歯ブラシのみでの歯磨き。
・食事中はお茶等を飲まず(胃液の活動・消化吸収のため)、
食事が終わってから、初めてお茶を飲む。
・・・等々。
ここ1年ぐらいで、私が色々と学び実践し始めたことを、
彰悟は誰にも教えてもらわず、生まれながらに行っています。
一番凄いのは、「黙養」(言葉を発しないこと)。
これは江戸時代初期の陽明学者、熊沢蕃山先生がおっしゃる難行です。
声をあげるのは生命、必然の欲求で、物を言わぬのは相当の苦である、
これを3年できればたいへんな人物だそうです。
彰悟は、生後3カ月で肺炎・気管軟化症で気道が塞がり、
気管切開をして呼吸しています。
気道が塞がっているため声も出せません。
それが現時点で16年。(おそらく生涯声が出せないでしょう)
(ちなみに、あとから知ったのですが、彰悟の「悟」という字は
「口を慎む」という意味らしいです)
もう、私にとっては、尊敬する以外にありません。
彰悟が声を出せず
(一般的にいう知的障害もあるため文字も書けません)、
「何を考えているのか?」「何か伝えたいことがあるんじゃないか?」
と以前は悩んでいたこともありました。
でも、昨年秋ぐらいから、彰悟と向き合うと、
彰悟が何を思っているのか、私に何を伝えようとしているのかが、
自然とわかるようになりました。
私が、彰悟に相談事をすると、
「自分の信じる道を進んだらいいよ」
「それは、たいしたことないよ」
といつも勇気づけてくれます。
こんな息子に恵まれて私は幸せと感謝でいっぱいです。
彰悟、お誕生日おめでとう。
これからもよろしくね!
・2009年6月17日西日本新聞朝刊に「子どもと家族」について掲載
『幸せの四つ目のグラス ~ダウン症の長男と家族 愛し、信じ、学ぶ日々~』
・2009年6月17日西日本新聞朝刊に「子どもと家族」について掲載
『幸せの四つ目のグラス ~ダウン症の長男と家族 愛し、信じ、学ぶ日々~』