こんにちは。
“魂のコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。
22年前、私が社会人一年生だった時のことです。
当時は銀行員、納税・出納窓口の仕事をしていました。
今は、番号札もあり、空いた窓口に順番に割り振られますが、
当時はその仕組みもなく、今ほど自動化も進んでいません。
10日・25日・月末の繁忙日は、
異常なくらい窓口にお客様が押し寄せてくるような感じで、
事務処理をする速度よりも、お客様の伝票を受け付ける数の方が多く、
どんどん伝票を入れたお皿が私の机の上にたまっていきます。
お客様の待ち時間も1時間は軽く超えます。
繁忙日はいつも気が焦り、早く事務処理をして、
お客様をお待たせないようにしないといけないと思っていました。
ところが、その繁忙日のある日、事務処理をしていた時のことです。
「今、気が焦って慌てるように事務処理をしているけど、
慌ててやっても落ち着いてやってもスピードはそんなに変わらないんじゃないか?
多少お客様をお待たせするかもしれないが、落ち着いてやろう」
という思いがふと湧いてきました。
そう思った瞬間から気が楽になり、落ち着いて確実に仕事ができようになりました。
事務処理のスピードもそんなに変わりません。
慌てていたのは、お客様が多いからではなく、自分の気の持ちようだったのです。
お客様に対しても、焦っていると「私の窓口に来ないでくれ~」
というオーラを出していたかもしれませんが、その後は、笑顔で
「待ち時間1時間ぐらいかかるので、何か用件を済ませて、
戻ってきていただい方がいいかもしれませんね」と応対していました。
(もちろん、お待たせすることにお詫びもします)
今振り返って考えてみると、焦っていた時は、目の前の仕事よりも、
「早く処理しないといけない」ということに意識がいっていました。
でも落ち着いてやっている時は、今、自分の目の前にある仕事に集中している状態です。
先の不安なことを考えるよりも、今、この瞬間にできることに意識を集中することですね。
写真は、鹿児島県霧島市の丸尾滝です。