こんにちは。
“魂のコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。
人間の生き方について色々な考え方がありますが、
その中で私自身、興味深い考え方の一つが、
デンマークの思想家・哲学者であるセーレン・オービエ・キェルケゴールの思想です。
キェルケゴールは、人間が真実の生き方に到達する道を三段階に分けて記しています。
「第一段階 美的実存」
欲望のままに快楽を追う段階。
低次元の欲望や富や名誉を求めて、それを満たすことに執着する。
しかし、人間の無限の欲は満たされず、不満や不安にとらわれ、
また、一時的に満たされたとしても、やがて虚しさや倦怠感に襲われ絶望してしまう。
「第二段階 倫理的実存」
快楽では真の幸福は得られないと気づいた人は、
欲望を抑え、愛情や道徳など良心に目覚め主体的に生きていこうとする。
しかし、人間が完全にそれを行うのは困難であり、やがて自らの弱さを自覚し絶望してしまう。
「第三段階 宗教的実存」
倫理的実存の絶望から救われるには、
人間を超越した絶対者の力によって幸せを与えてもらうしかない。
そうして神への信仰という段階へ至る。
人間は段階を経て成長するものであり、どの段階も必要であり、
各段階を飛ばして一足飛びに最終段階に行けるものではない
(仮に一気に最終段階に行ったように感じても、特別な人を除き、
本来の意味とは違う中身がないものになる)と思います。
最終的には、人生に起きる出来事はすべて神の御業の現れであり、
人間を超えた大いなる存在に包まれ、心穏やかに人生を送ることができれば、
幸せな人生といえるような気がします。