心の成長と幸せのコーチング 田中伸一 アクシスエボリューション Axis evolution

■ 田中伸一のインタビュー動画
アクシスエボリューション代表
田中伸一のルーツとメッセージ

2018/03/29自己の内面を感じる、受容する

自分が責められた時の心の中は

こんにちは。
“魂のコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。
 

 

数年前、母と妹と私の3人で父の車に乗って出掛けた時のことです。

 

用事が済み、駐車場に戻り、車に乗り込もうと私が運転席側のドアに鍵を差し込もうとすると、
母と妹が助手席・後部座席のドアを何気に開けようとしたらドアが開きました。

 

母と妹は鍵がかかっていると思っていたのでビックリして「鍵をかけてなかったの!」と
私を激しく責めるような口調で問いただしました。

 

私はオートロックと思い込んでいて、運転席の鍵をかけ施錠はきちんとしていたつもりでした。
でも、父の車は年式も古くオートロックではなく、運転席以外は鍵がかかっていない状態でした。

 

私は、2人に頼まれて父の車を運転し、その場所に連れていったこともあり、
自分には過失があったように思えず、責められるのは納得がいきません。

 

実際に、駐車場には他に人も車もなく、何かを盗難されるような状況でもなく、
何も起こっていません。

 

私は「オートロックと思い込んでいた」とだけ言って、
しばらくイライラした感情を抱えていました。

 


その後、自分の内面で何が起こっているかを考えてみました。

 


怒りやイライラの攻撃的な感情は「第二感情」といい、
その下には、私たちの本来の感情である「第一感情」があります。
この場合の「第一感情」は不安や怖れです。

 

一般的に私たちは、不安や怖れを感じたくないので、
無意識に怒りやイライラの第二感情に転換して人を責めることがあります。

 

母と妹は心配性で、車に鍵がかかっていなかったことに不安を感じて、
それが、私を責めるような発言につながったんだと思いました。

 

同時に、私はいつも心配ばかりする母と妹を心の中で責めていました。

 

当時、私はプラス思考を徹底的に訓練していて、
不安や怖れを感じることは、よくないことだと思っていました。

 

私が心配症やマイナス思考の母と妹を見ると、
心の中で「何でそんな考え方をするんだ! 前向きに考えろよ!」と責めていたのです。

 

自分に起こる出来事は、自分の心の投影と言われます。

 

私の責める気持ちが、私が責められるという現実を引き起こしたのです。

 

もし、私がおおらかな気持ちでいたら、責めるような気持ちもなかったし、
「鍵をかけてなかったの!」と言われても、「そうやね~」と受け止めていたと思います。


後で、母や妹に聞くと、私が感じたほど責めたつもりはなかったようです。
私が勝手に自分で激しく責められたと思い込んでいたのです。

 

自分に起きる出来事から、自分の心の状態を知り、
自分の心の弱い部分を受容していくと、少しずつですが心が満たされていきます。

 

一見、好ましくない出来事こそ、自分の心を見つめ直すチャンスであり、
自分自身の心の成長につながっていきます。

 

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