こんにちは。
“魂のコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。
私たちの人間的な成長には色々なステップがありますが、
心理学の中で、「自我(心・意識)の成長」には4つのステップがあると言われています。
(1)初期自我
2、3歳ぐらいに芽生え始めます。
自分の好みや好き嫌いが出てくる、イヤイヤ期、第一次反抗期。
わがままな状態ではありますが、自我が芽生える最初のステップ。
ただ、このまま大人になると単に自己中心的な人になってしまいます。
(2)中期自我
6、7歳ぐらいに芽生え始めます。
親のしつけや家族のルール、社会のルールを受け入れていく段階。
そのルールに従えば快適に過ごせることがわかり、社会のルールに依存している段階。
依存している状態なので、愚痴や不満などをこぼし被害者意識になったり、
すぐに答えを欲しがる傾向もあります。
大人でも多くの人は、この段階にとどまっていると言われています。
(3)後期自我
12~15歳ぐらい(第二次反抗期)に芽生え始めます。
与えられたルールを否定し、自分なりの価値観を持ち、必要であれば社会のルールを変え、
自分の望む人生に向かって主体的に生きていく段階。
社会的に成功している起業家は、後期自我にあると言われています。
(4)成熟した自我
後期自我で自我を確立すると、逆にそうでない自分を抑圧したり、
自分の価値観に合わないものと対立したり、心に安らぎのない状態になります。
そこで次に来るのがこの段階。
人生経験を経て40~50歳ぐらいに芽生え始めます。
自分の中の様々な要素を統合し、人格的に成熟した段階。
共感性も高く、謙虚さもあり、感情も安定している。
目的意識も強くなく、他人をコントロールしようとせず、人生を信頼している。
完全にこの段階にいる人はごく少数と言われています。
この4つのステップを経ながら私たちは人間的に成長していきます。
ただ、中期自我の真ん中にいる人でも、中期自我の要素は50%、
その前後の初期自我と後期自我の要素をそれぞれ25%ずつ持ち合わせています。
また、中期自我や後期自我まで行った人でも、
「わがまま」が通りすぎる状態にずっといると、
初期自我まで退行することもあります。
自分の状態を自覚し、それぞれの段階に応じた取り組みをしていくと、少しずつではありますが、
私たちの心や意識も成長し、幸せな人生を送ることができるようになります。