こんにちは。
“魂に寄りそうコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。
福岡空港から飛行機に乗るため、
空港近くの駐車場に車を泊めようとした時のことです。
車を駐めて、駐車場の受付カウンターで、車のカギを渡し、預り証をもらいました。
すると60代ぐらいの係のおじさんが、「車のカギをください」と私に言います。
「えっ! 今、渡しましたよ」
「もらってないですよ」と
本当にカギを受け取っていないように係のおじさんは言います。
ほんの数秒前に渡したばかりなのに、信じられません。
「いやいや、たった今渡したばかりですよ」
「預り証と引き換えですから、カギをください」
「いやいや、カギを渡したので、私は預り証をもらったんですよね」
「カギはもらってないです。(カウンターを指さし)ここを見てください。
お客さんのカギないでしょう」
カウンターに並べてあるカギを見ますが、私のカギは見当たりません。
「いやいや、でも渡しましたよ」と言うと、
カウンター内の係の人からも「カギはもらっていませんよ」と一言。
係のおじさんもポケットに手を入れながら「ほら、ポケットにもないでしょう」と。
私は間違いなく渡したので、隣に並んでいた別のお客さんに
「今、私がカギを渡したのを見ましたよね」と同意を求めました。
すると「見てません」と一言。
「えっ!」と思わず声が出ましたが、
私がカギを渡していないというわけではなく、その様子を見ていなかったようです。
そうしてもめていると、現場責任者のような人が私たちの様子に気づいてやって来ます。
私と係のおじさんがそれぞれの言い分を伝えると、
責任者の方は「カギがないと車は預かれませんので」と。
「それはそうだけど…」と心の中でつぶやきながら、
カギを渡した絶対的な自信がだんだんなくなってきます。
「ひょっとしたら、自分の勘違いかもしれない」と思い始め、
自分のポケットやカバンの中を探します。
でも、カギは見つかりません。
係のおじさんが
「車のカギを渡してもらわないと、こっちとしても、どうしようもないんですよ」と、
カギを探し出せない私に追い打ちをかけるように言います。
私が他に探すとしたら、もう車の中ぐらいしかありせん。
飛行機の時間もだんだん迫ってきているので、
道を挟んだ立体駐車場の3階までダッシュでカギを探しに行きます。
車のところまで行くとカギはかかっていて、車の中にカギはありません。
「どうしよう。このままじゃ飛行機にも乗れない」と思いながら、
駐車場の受付カウンターに戻ります。
すると係のおじさんが「このカギですか?」と私に言います。
「えーーーー!!! そうです。これ、私の車のカギです!」
「すみません。別の場所に置いていました」と
申し訳なさそうに係のおじさんが言います。
「そうですよね! 渡してましたよね!」と言いながら、
無事にカギが見つかってホッとしました。
少し落ち着いてから、この出来事の意味を考えてみました。
・自分が100%間違いない事実として確信していることでも、
複数の人から否定されると、自分が間違っているかもしれないと自信がなくなる。
→私は常々、「人からどう言われ、どう思われようと、自分がどう思うが大事だ」
と思っていたが、周囲の影響を受けるのは仕方のない場合もある。
・自分が勘違いされて困ったが、自分も勘違いして人を困らせているかもしれない。
→少し前に、テレビのリモコンが所定の場所になく、妻のせいと思ったが、
自分が別の場所に置いていた。思い起こせば、他にもいくつもある。
→自分に対して起こる出来事は、自分がしたことがブーメランのように返ってきているだけ。
やるべきことは、自分を振り返り、自分の考え方や言動を見直すこと。
・始発の飛行機だったので、空港ラウンジの無料の朝食用クロワッサンを食べようと思っていた。
でも、私は基本1日1食で、朝はジュースしか飲んでいない。
無料なのでクロワッサンを食べようと思っていたが、
このトラブルで時間がなくなり、ラウンジに行けなかった。
前夜食べ過ぎて満腹だったので「朝はいつも通り食べなくていいよ」と神様が導いてくれた。
振り返って考えてみると、反省することもあり、
自分にとっていいタイミングでいい出来事が起こったんだと思いました。
すべては必然です。(*^_^*)