半月ほど前のニュースですが、「マクドナルド新報酬制度導入を凍結」というのがありました。
内容は次の通り。
日本マクドナルドは5月、直営店長ら二千数百人を対象にこれまで支払っていなかった残業代を支払う方針を発表。同時に新たな成果給を中心とする新報酬制度を導入することも発表していたが、「店長らへの理解が進んでいない」として8月から導入予定だった新報酬制度の実施を凍結する方針を決めた。
6月に入って経営側が開いた新制度の説明会でも、一部の店長から「年収が減るのでは」との混乱が広がっていた。
経営側は一部制度を手直ししたうえで2、3年後の実施を目指すとしているが、見通しはついていない。
人事制度(評価制度や賃金制度)で大事なことは、新しい制度を導入するときに社員にその趣旨をしっかりと伝え理解してもらうこと。これがないままに新しい制度を導入しても、上手くいかない場合が多い。
新しい人事制度の導入は、まず幹部社員にその人事制度を完全に理解し納得してもらう必要があります。そこから他の全社員にも趣旨を理解してもらい会社がいい方向に進んでいくという認識を持ってもらう。
次に運用を続けていくこと。評価は人によって見方が変わってくるので、その会社での評価者の見方を統一すること。これは評価者同士が集まり擦り合わせの会議を通して行っていきます。そして、その結果について面談を通して社員一人ひとりにフィードバックし続けていくことです。
最終的には新しい人事制度を通じて、社員が自分の成長を実感できること、これを忘れずにいれば、新しい人事制度導入は上手くいきます。
2008/07/11人事制度の作り方や運用方法