昨日は、いろんな方とお会いし話をしました。
話題の中心は仕事柄、どこに行っても「人」や「組織」について。
その中で改めて感じたことについて。
会社にとってまず一番大事なことは、売上を上げること。そして、利益を上げること。
これは、いつの時もどんな会社にも当てはまります。
そのために、売上が上がる仕組みや利益が上がる仕組みを作ることが最優先されます。
当然ですが、どの会社も売上が上がるために商品開発や広告宣伝などの投資は優先して行います。
そこで、一定の成果が上がると、次にそれを継続・発展させる段階に進みます。
その段階になると、会社の組織化も進み、社員それぞれの成長が企業の成長につながっていきます。
そこで、その社員が成長するための採用・研修・人事制度などの人材育成への投資となると、売上向上のためのような投資をする会社は少なくなります。
一番目の理由は、即効性がない。
社員の成長には時間がかかり、それが売上・利益につながるまでは少なくても通常1~3年はかかる。
二番目の理由は、人材への投資そのものの重要性を感じていない。
社長自身が自力で成長した場合が多いので、社員にも自らの主体的な成長を求める。
三番目の理由は、時間がない。
社員育成には上司・部下を中心とした社内コミュニケーションが必要不可欠だが、日々の業務に追われその時間を確保できない。
時間管理のマトリクスで「緊急かつ重要なもの」、「緊急でないが重要なもの」、「緊急であるが重要ではないもの」、「緊急でなく重要でもないもの」というものがあります。
これに当てはめると、人材への投資は「緊急ではないが重要なもの」。
この「緊急ではないが重要なもの」にどれだけ取り組むかが将来のためには重要なことで、企業の未来を決めていきます。
2008/10/23人材育成の考え方や方法