今週のカンブリア宮殿は、品川女子学院校長の漆紫穂子(うるししほこ)さんが出演されました。
漆紫穂子さんは創立83年の品川女子学院の6代目校長です。
漆さんの就任前は、1学年に5人しか生徒がいない廃校寸前の学校でした。
それをスピード重視の改革と生徒の心のスイッチを入れる取り組みを行い、7年間で偏差値20ポイントアップと入学倍率60倍を成し遂げます。
スピード重視の改革とは、校名・校舎・校則・制服あらゆるものを大変革。
学校の校長でもあるのですが、企業の経営者という感じです。
そして、特に印象に残ったのが、「心のスイッチ」を入れ、生徒の能力を表に引き出すというもの。
要はやる気をいかに引き出す環境を作るかというものです。
やる気は環境によってオン・オフになる。
子どもがやる気になる時は3つあるといいます。
1.自分の中での目標が見つかった時
2.これが好きだと思った時
3.みんなのためにやる時
そこで、取り組んでいるのが28project。
28歳で一人前の人となるための人生設計を生徒一人ひとりに考えてもらう。
その具体的な取り組みは、コンサルタント等が講師となる特別授業、企業体験学習、学園祭での起業体験プログラム、企業とのコラボでの商品開発等。
社会人を疑似体験させ、どんな大人になりたいかを逆算して人生設計をするプロジェクトです。
これは、成功哲学にもある、将来の明確な目標を決めて、そこから、3年後、1年後、1ヶ月後の目標を決め実行することと同じ手法です。
これは、学校に限らず、私たち大人にも当てはまります。
やる気を引き出す「心のスイッチ」。
人は能力よりも気持ちです。
いかにその気持ちを引き出すか、その仕組みがあれば組織は自ら成長していきます。
2008/11/26人材育成の考え方や方法