コーチングは「コミュニケーションを通じて、相手に気付きを与え自発的な行動を促し、目標達成をサポートするシステム」と言われています。
そのためにいろんなスキルがあります。聞く、承認、質問、提案など。
どれも相手の能力を引き出すためには必要なスキルです。
本やセミナーで、コーチングスキルを学んでいる方も多いと思いますが、そのスキルを使う前提として、重要なのが、コーチする側のあり方です。
まずは相手を信じること。
例えば、質問で、「これについてどう思う?」って聞いても「どうせ分からんやろう」と思って聞くのと、「相手が答えを持っている」と信じて聞くのでは、全然変わってきます。
<部下を信じている場合>
上司 「これについてどう思う?」
部下 「・・・(沈黙)。わかりません。」
上司 「じゃあ、こういう角度から考えたら、どうかな?」
部下 「そうですね。それなら○○○」
と上司は部下にいろんな角度から質問し、答えを引き出そうとします。
<部下を信じてない場合>
上司 「これについてどう思う?」
部下 「・・・(沈黙)。わかりません。」
上司 「これも、わからんのか。お前はダメだな。」
部下 「・・・(沈黙)」
となり部下は自信喪失、または反発心が起きます。
部下を信じなくなった時点で、もう関係は終わりです。
思いは必ず、いつかは伝わります。
どんな人でも良いところや悪いところはあります。
問題はどこを見て、どこに可能性を見出すか。
どんなことでも、認められれば人は嬉しいものです。
まずは、相手を認め、信じることからです。
2009/03/26人材育成の考え方や方法